「チェックポイント黒点島」坂手洋二氏記者会見
坂手洋二(「燐光群」主宰、作・演出家)
3年ぶりの来福となる、坂手洋二率いる「燐光群」。客演にベテラン女優・竹下景子、渡辺美佐子を迎え、オリジナルの新作をもっての登場。
数々の演劇賞を受賞し、今もなお意欲的に作品づくりを続ける坂手洋二氏。
今回は、12月21日(木)・22日(金)にイムズホールでの公演を控えた、新作「チェックポイント黒点島」について会見が行われました。
「日本人は、今、日本が抱えている問題に関心が薄い。」
この「チェックポイント黒点島」は、ドイツ・ベルリンの路上にあり東西分断のモニュメントとされる“チェックポイントチャーリー”に触発され書き上げられた作品。このポイントを超えた先には、また別の世界があり、そこにはもう一人の自分が存在し、全く別の人生を生きている。「日本が今抱えている、竹島、尖閣諸島、対馬、北方領土などの領土問題をバックグラウンドに、今という時代を生きている自分たちが、もう一つの別の世界を想像して欲しい。そして、無関心でいることが誰かを傷つけていることに気付いて欲しい」と坂手氏は話す。世間が黙認している現実問題を、小劇場という密度の高い劇空間において、作品を通して痛烈に語る「燐光群」の新作がいよいよ福岡にも登場する。
今作のメインとなるのは、新作を描くことが出来ずに悶々としている漫画家、その漫画の中に登場する海上で黒点を観測する科学者、その漫画を読んでいる東京のとある住宅街に住む主婦である。その三つが交錯する世界で漫画家・科学者の妻・主婦を演じるのは、燐光群初出演の竹下景子。「竹下さんの持っている魅力を可能な限り出している」。実験性のある新しい取り組みとしての芝居であると共に、誰が観ても分かりやすい作品に仕上がった。その作品の魅力を高めるために竹下景子さんは、必要な存在なのだそうだ。
今という時代のある部分を切り取って、違う切り口から見せることが出来るのが演劇の醍醐味だという坂手氏。この作品を観ることによって、自分自身を見つめ直すいい機会になるのかもしれない。乞うご期待!!
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チェックポイント黒点島
■公演日/12月21日(木)19:00・22日(金)14:00
■作・演出/坂手洋二
■出演/竹下景子、渡辺美佐子、中山マリ、鴨川てんし、川中健次郎、猪熊垣和、
大西孝洋、江口恵美、樋尾麻衣子、内海常葉、裴優宇 他
■料金/4,500円(全席指定)当日 4,800円、ペア券 8,000円
学生券 2,500円(当日座席指定・交換時要学生証)
※学生券及びペア券は前売りのみ販売
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ピクニック(郵送販売)