映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』前作に続きXAIの歌声が劇世界を包みこむ

CINEMA

2017年11月に公開された第一章『GODZILLA 怪獣惑星』はゴジラ映画史上初の3DCGアニメーション作品であり、その映像体験は大きな驚きと称賛をもって迎えられた。アニゴジ全三部作で描かれるのは二万年もの間、地球に君臨し続けてきた<ゴジラ>と絶滅の縁に追い詰められながらもそれに抗う「人類」の物語。
第二章『決戦機動増殖都市』では、体高300メートルを超える歴代最大のゴジラ<ゴジラ・アース>を倒すためにシリーズ不動の人気を誇る<メカゴジラ>が新たな姿で現れる。

制作は『スター・ウォーズ:クローンウォーズ』等に加え、昨年『Lost in Oz』でも米国エミー賞最優秀賞(デイタイム・エミー賞アニメーション番組特別部門最優秀賞)の通算4度目の受賞を果たした国内最高峰の3DCGスタジオ、ポリゴン・ピクチュアズ。劇中音楽は本年の『映画ドラえもん のび太の宝島』でも“未知の世界”を大胆かつ繊細に奏でる服部隆之が、前作に引き続き、二万年後の地球に響き渡る<ゴジラ・アース>の咆哮に匹敵する圧倒的な存在感で音を奏でます。

主題歌「THE SKY FALLS」は、BOOM BOOM SATELLITESの中野雅之が作曲、ねごとの蒼山幸子が作詞、そして昨年、第一章の主題歌「WHITE OUT」でデビューを果たしたXAIが、揃って続投。

アーティストとして本格的始動を始めたXAIにインタビュー。

◆デビュー曲「WHITE OUT」もゴジラの主題歌でしたが、今回はどんな曲に仕上がっていますか?

XAI:前作の「WHITE OUT」に引き続いて、BOOM BOOM SATELLITESの中野さんとねごとのさちこさんに書いて頂きました。アニゴジの第二章は、絶望続きの鮮烈なストーリーなので、それを見た後の方の気持ちを受け止められるような、疾走感があり、メッセージが込められた楽曲です。

◆今回は少し歌い方を変えられたそうですね。

XAI:サビの部分もそうなのですが、前作とは全く違う歌い方のアプローチが必要だなとデモを聴いた時から、思っていました。メンタル面も含め、歌い方も、中野さんにたくさんアドバイスをいただきながらやらせていただきました。中野さんから頂いたアドバイスで印象に残っているのは、技術的なことで言えば、声を張るということでした。ただ声を張るだけじゃなくて、もっとロックに寄っているような歌い方というか、わめき散らすくらいの勢いで、気持ちが届くように思いっきり歌いなさい、とアドバイスを頂いて、中野さんのプライベートスタジオでとにかく思いっきり歌いました。

◆デビュー前からアニメ作品の歌を歌うことに特別な思い入れがあったそうですが、それでデビュー曲がアニメの主題歌だというのは、スゴいことですよね。実際に最初に決まった時にどう思われましたか?

XAI:アニゴジの作品が作られるということは知っていたんですけど、自分が主題歌を歌わせて頂けるとは思っていませんでした。お話を頂いた時は、とてもうれしかったのですが、製作陣が豪華な方ばかりですし、強いメッセージがある作品なので、うれしい反面気が引き締まるというか、とにかく頑張らなくちゃという気持ちでした。
なので、それに向けて歌のレッスンに行ったりもしましたが、中野さんに出会わせていただいて、そこから一緒に作業をさせて頂けた経験が、私自身が大きく成長できた一番大きなことだと感じています。

◆何かのインタビューで「マクロスF」に大きな影響を受けたと仰ってましたが、まさにシェリル・ノームを彷彿させられました。今回、何か意識されたことはありますか?

XAI:シェリルが戦場で歌を歌っているシーンが感動的なんです。私の歌も、今作で彼らが戦場で戦った後に聴いていただけるので、近いものを感じられるというか。観て頂いた方にも、そういう感覚を感じて頂けたらうれしいなと思っていました。

◆実際に映画館でご覧になられたそうですね。自分の歌声が映画のエンディングに流れるのを聴いた時は、どんな気持ちでしたか?

XAI:そうなんです。監督の舞台挨拶が行われる回に行きました(笑)。自分で映画館に行って、劇場で自分の歌を聴くということを人生で初めて経験させて頂きましたが、うれしい気持ちと共に益々実感が湧いてくるというか、もっとアーティストとして頑張りたいと改めて思いました。そして、今以上にもっと作品に寄り添えるように歌っていきたいなと思いました。

◆前作では、ファンの方の前で歌を披露する機会が少なかったそうですが、今回はイベントでたくさん歌っていらっしゃいますね。お客さんの前で歌ってみていかがですか?

XAI:人前で歌わせていただく時は、毎回緊張するんです。映画やCDとは違ってライブでの歌は、その瞬間だけなんですよね。そういう時間をファンの方と共有できるのは素敵なことだなと改めて感じました。もっとライブをやらせて頂きたいなと思いました。

◆今回はカップリング曲をご自身で作詞されていますが、どんなイメージで書かれたのですか?

XAI:カップリングの「let me free」という曲で作詞をさせて頂きました。最初に中野さんのデモ曲を聴かせて頂いて、それが本当に素晴らしくて。聴いた時に、闇の中を光に向かって走っているような、逃避行みたいなものを感じたんです。私が中野さんのスタジオに通わせていただいた時間は、そういう世界の美しさとか感動とかを、気づかせてくれるような時間だったんだとも改めて感じました。なので、そういうイメージを持って作詞をしました。聴いてくださる方と、一時の間でも一緒に逃避行できたらと思って作った曲です。

◆ファンに一言メッセーをお願いします。

XAI:「決戦機動増殖都市」では前作より、一層ひとり一人の生き様が本当に鮮烈な作品です。その後に聴いていただく「THE SKY FALLS」は、作品へのメッセージがたくさん詰まっていますので、そのメッセージを受け止めてもらえたらと思っています。

これは三部作で、第一章と第二章はXAIさんが主題歌を務められたので、もちろん三作目もXAIさんかなと思うんですけど……どうでしょう?

XAI:どうでしょう(笑)。歌えたらうれしいなと思っています!

 

THE SKY FALLS
アニメーション映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』主題歌

【アーティスト盤】価格:1,300円+税
【アニメ盤】価格:1,300円+税

 

 

 

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