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9/1(金)公開『こんにちは、母さん』主演の吉永小百合さんが来福!

CINEMA

山田洋次×吉永小百合×大泉洋が贈る
「母と息子」の新たな出発の物語

変わりゆくこの令和の時代に、いつまでも変わらない【親子】を描いた映画『こんにちは、母さん』。メガホンを取るのは、時代とともに家族の姿を描き続けてきた山田洋次監督。

主演を務めるのは、これまで約50年間に渡って数々の山田洋次監督作品に出演し、日本映画界を共に牽引し続けてきた吉永小百合。映画出演123本目となる本作で、下町に暮らす母・福江を演じる。その息子・昭夫を役には大泉洋。山田洋次監督映画への出演、吉永小百合との共演はともに初。『母べえ』『母と暮せば』に続く『母』3部作として、日本を代表する名女優・吉永小百合の集大成ともいえる本作。
主演をつとめた吉永小百合さんが公開を目前に控え来福。作品の魅力や撮影秘話などを語ってくれました。

「こんにちは、母さん」の公開が近づいて来ましたが、今のお気持ちは?

吉永小百合:(以下:吉永)前作はコロナ禍での上映になり、東京と大阪の映画館はクローズでした。今回は、全国の映画館でご覧頂けると思いますので、たくさんの方々が映画館に足を運んでいただいて観ていただけますように、と、ちょっと時期は外れますが、七夕の短冊に願いを込めるような気持ちで願っています。

山田監督の母三部作の集大成となる『こんにちは、母さん』ですが、8年ぶりの山田組はいかがでしたか?

吉永:今回は山田監督が新しい映画を作るんだという思いを込めていらしたので、ご自身の過去の作品を見返して、撮り方もこれまでとは違った撮り方をされています。カメラをロングに構えて、その中で人間模様を見せていくという形での撮影でした。今までの撮り方ですと、割と短いカットで繋いでいくという形が多かったのですが、今回は長回しでワンシーン、ワンカットのようなこともありました。

そしてこの映画は「こんにちは、母さん」という永井愛さんの戯曲の映画化です。なので台詞も長いんですけど、それをワンカットで撮っていくということで、慣れていない私はなかなか台詞も憶えられなくて大変でしたが、大泉洋さんをはじめ共演者の方々に助けていただいて、なんとか撮影することが出来ました。

足袋屋を守り続ける下町のお母さんをどのように演じようと考えられていましたか?

吉永:今までの二作はどちらかというと耐える母でした。今回の母親は、夫に先立たれて・・・というか、山田組の作品では夫に先立たれている作品が多いんですけど(笑)、そういう立場でも地域の人たちと一緒に生きていこうという力の強い母さんです。ボランティアでホームレスの支援をしたり、一人旅をしたり、前を向いて生きていこうとしている、ある意味肝っ玉母さん、みたいなところがあるのではないかしら、と思って、これまでのとは違った新しい母さん像ではないかと思いました。
私としてはテキパキ動く姿を出したいと思ったのですが、そうするとどうしてもおばあちゃんにはならなくて(笑)、監督に「もうちょっとゆっくり歩いて」という注意を受けてしまいましたけど、生き方としては前を向いて歩いていく強い母さんを演じようと思っていました。最後は失恋してのんだくれてしまうシーンもありますが(笑)、そういうことも含めて、一人でしっかりと生きていく姿を描けたらと思いました。

共演の大泉洋さん、永野芽郁さんとのエピソードがあれば教えてください。

吉永:大泉洋さんとはお目にかかったことが無く、初めてだったのでうまく出来るか心配はありました。
撮影する前に、監督たちと一緒にお目にかかったのですが、その時に私がケーキを買っていったんです。その時に、大泉さんに「なにがいいですか?」とお聞きしたら、「ショートケーキ!」っておっしゃったんです。その言い方がとても少年ぽくて、ああ、これは息子だなと思いました。そういう気取らないざっくばらんなところがある方ですね。撮影の合間もとにかくお喋りが好きで、新聞記者さんのように、色々質問してくるんです。私もついついそれに乗せられて、普段は話さないプライベートなことも喋ってしまって(笑)そういう感じで和気あいあいと撮影することができました。
永野芽郁さんは「キネマの神様」という作品を拝見して、なんて素敵なお嬢さんなんだろうと思っていました。ご一緒するのがとてもうれしかったのですが、撮影中に「芽郁さんは、いくつからお仕事をしているの?」と聞いたら8歳からやっているとのことで、私は11歳からこの仕事を始めたので、ちょっと負けたなと思っていました(笑)。とても気立てのいい素敵なお嬢さんです。

今作のお母さんは、母としてのあたたかさを持ちつつも恋をする女性の強かさを感じて、とても印象的な台詞がありました。
あの一言で、お母さんが恋をする一人の女性として色濃く残っているのですが、あのシーンでのエピソードがあれば教えてください(ネタバレになるので、質問の詳細はカットです!)

吉永:どちらかというと、私もこの母さんのタイプなんです。相手が自分のことを好きだとわからないとお付き合いができないタイプの人間なので、とても好きな台詞でした。永井愛さんの戯曲がとてもしっかり出来ていて、舞台で演じらていたのが加藤治子さんでした。治子さんのイメージだともっとシャキシャキしていてクールな雰囲気もあったので、私もそういうイメージで演じた方がいいのかな?と思っていましたが、監督はそうではなく、また違う母さんにしたいということでしたので、何度も監督とディスカッションしながら教えていただきました。なので、治子さんが演じた母さんよりも甘い感じを出したつもりです。

印象に残っているシーンは?

吉永:最後のシーンで、今まで元気に生きていた母さんが、失恋して自信がなくなって息子に甘えながら酔っ払っているところですね。
難しかったですが楽しかったです。大泉さんがしっかりと支えてくださいましたので、演じていてやりがいもありました。

この作品を通してどのようなことを伝えたいですか?

吉永:今の時代は、一人ずつが孤独で大変な思いをしていらっしゃる方が多いと思うんですけど、助け合って横のつながりをもって、生きていくということがとても大事だと思いますし、家族と一緒に住むことができず、一人で暮らして辛い思いをしている方も多いと思うんです。家族のつながりも難しい状況もありますが、この世界に生きている人はみんな家族なんだという思いを持って、手をつなぎ合って生きていくことの大切さみたいなことを、少しでもこの映画を通して感じ取っていただけたらと思っています。

これからご覧になるみなさんに一言お願いします。

吉永:福岡でこのような機会を頂けてうれしく思っています。世の中でAIが存在するようになって、なかなか手作りの映画を映画館でということが難しくなっているんですけれども、それでも映画は映画館で観てください、ということを言い続けたいという思いでいっぱいです。みなさん、どうぞ映画館に足を運んでいただいて、そしてご家族やお友達と色々な思いを語り合って頂きたいと切に願っております。

 

 


【STORY】

大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘・舞(永野芽郁)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす東京下町の実家を訪れる。
「こんにちは、母さん」
しかし、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい…。割烹着を着ていたはずの母親が、艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活している。おまけに恋愛までしているようだ!久々の実家にも自分の居場所がなく、戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。

『こんにちは、母さん』9/1(金)全国ロードショー

■監督/山田洋次
■原作/永井愛
■出演/吉永小百合 大泉洋
永野芽郁 YOU 枝元萌 / 加藤ローサ 田口浩正
北山雅康 松野太紀 広岡由里子 シルクロード(フィッシャーズ) 明生(立浪部屋) 名塚佳織 神戸浩
宮藤官九郎 田中泯 寺尾聰

© 2023「こんにちは、母さん」製作委員会

『こんにちは、母さん』公式HP

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