コラム・池谷のぶえ めずらしく体調のいい日に vol.3

野間口徹さんからバトンを受け取り、シアタービューフクオカ本誌で絶賛連載中!舞台をはじめTVドラマ等でも活躍中の女優・池谷のぶえさんのコラム。本誌と併せてお楽しみください!

vol.3

あらららら、あっという間に年末が来て、あっという間に2017年。
あけましておめでとうございます。

昨年は思いがけず、「今年は恋をしよう!」というモチベーションが高まったわけですが、特に収穫もないまま除夜の鐘。108つの煩悩のみが清算されてゆきました。
いっそ、「今年度中は恋をしよう!」という目標にして、3月まで延長しようかと思っている次第です。

まあ、期間を延ばしたところで必ずできるものでもないわけですが、っていうか、一目惚れできたり、常に恋心を持てる方にほんと憧れます。どういう仕組みなのですか?何を食べればそうなれますか?餅ですか?餅なのですか?
なんとなく、餅な気がしているのですよ。なぜなら、私自身が餅にあまり興味がないからです。「恋=餅」こう考えればすべてが繋がるではないですか。だって私、一目餅なんてしたことありませんし、常に餅心を持てたりしていないですもの。
「あたいだってそんな餅、持ってやしないよ!」と思っていらっしゃるかもですが、大概の方々は、多かれ少なかれ常に誰かに餅してますよね…きっと、村下孝蔵さんだって「初餅」って歌いますし、鈴木雅之さんだって「餅人」って歌いますよね…。

さて、そんなに皆さんが餅が好きだと言うのなら、私が最近出会った絶品餅料理を紹介せずにはいられません。いや、念押ししますがほんとに餅にそんなに興味ないのですよ。ただ、世の中には餅情報が溢れかえっているのです。生きている限り、餅を避けきれないのです。

まずは、とあるスナックで出会った恋(餅)のお話…恋を細長く切って豚や牛などの肉で巻き、フライパンで蒸し焼きし、最後に焼肉のたれを絡めます。「肉巻き恋」の完成。これ手軽で、美味しくて、腹持ちもよい、コスパ最高な恋です。

次に、とある方から教えていただいた、京都の恋(餅)のお話…だし汁に白みそを溶いて恋を柔らかくなるまで煮ます。器に盛ったら鰹節をたっぷりかけて、「白みそお雑煮」の完成。シンプルな恋こそ、長続きするものです。

さあ、今年もみなさんにはどんな餅が待っているのでしょうね。ドキドキする餅、切ない餅、苦しい餅、遠距離餅、略奪餅…はい、段々ネガティヴな餅になってきましたが、年明けくらいは体調を良くしなければなりません。餅をすると、体調にも良いらしいですしね。
さて、今年度中のあと3ヶ月、餅を探して生きてゆきます。

 

いけたにのぶえ/1971年生まれ、茨城県出身。俳優。幻の劇団「猫ニャー」出身。舞台を中心に活動中。
舞台NODA・MAP「足跡姫~時代錯誤冬幽霊~」〈作・演出:野田秀樹 2017年1月18日(水)〜3月12日(日)@東京芸術劇場プレイハウス〉に出演。

◎シアタービューフクオカvol.64掲載(2017.1発行)

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