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ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演の加藤和樹インタビュー

INTERVIEW

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誰もが知っているゴシックロマンの名作が、大胆なストーリー解釈と、流麗にしてメロディアスな音楽でリマジネーションされ、メインキャスト全員が一人二役を演じるというトリッキーな演劇的作劇も相まって、韓国でロングラン大ヒットを記録したグランドミュージカルがいよいよ日本初上陸。人類の“生命創造”への飽くなき探求と、“愛と友情”をテーマに、壮大なスケールと溢れるスピード感で展開する衝撃のストーリーに日本ミュージカル界最高のキャスト陣が挑みます。

本作でアンリと怪物の二役を演じる加藤和樹にインタビュー

◆今作の脚本を読まれたとき、どんな印象でしたか?

主人公のビクター・フランケンシュタインが自分の身代わりとして殺されてしまった親友のアンリ・デュプレを救いたいと思う。でもそれは人道に反することなんですね。愛するが故に生き返らせたいと思うことが、悲劇を生んでしまうというストーリーは、とても分かりやすいなと思いました。

◆実際に韓国で鑑賞されていかがでしたか?

とにかく歌が素晴らしかったです。言葉が分からないので詳しいことは分かりませんでしたが、それでも歌を聴くだけでも胸にこみ上げてくる熱がありました。観ているのは舞台の世界ですが、現実世界のような感覚に陥るほど引き込まれましたね。

◆加藤さんが感じられる見所とはどこでしょう?

一つはメインキャストが一人二役を演じるところです。僕が演じるのは“アンリ”と“怪物”です。アンリは主人公であるフランケンシュタインの部下であり、親友、理解者、見えない絆で繋がれた絆があったからビクターはアンリを蘇らせようとするのですが、とんでもない怪物を生み出してしまうことになる。男同士の友情が、もうひとつの役に変わった時、狂気に満ちる。その差が面白いと思います。楽曲も耳に残るものが多く、僕は特にアンリがビクターに向けて歌う『君の夢の中で』が好きでした。この作品は男性でも共感できる部分が多い作品だなと思いました。

◆“怪物”という役は、どのように役作りされようと思われていますか?

怪物って何でもありだなって思うんです。僕が韓国で見たパク・ウンテさんの怪物は一瞬見ただけで人ならざる者という印象が強かったんです。人なのか人じゃないのか、そのギリギリのラインを演じていければいいなと。しかも根底にある想いが強すぎて、それが全て怪物として出てしまったんじゃないかなとも思うんですね。それは役者の心の中にあればいいので、それを表に出すというよりは、心にそれを持ちつつ演じたいですね。

◆他のキャストの方の印象はいかがですか?

これから稽古ですが、小西さんは映像で一緒に共演したことがあるんです。今回、同じ役ですが、舞台で共演できることはとても楽しみですし、同じ役を先輩がどう演じるか気になりますね。ビクターを演じる中川さんとは以前から共演したいと思っていて、共演させていたくことは、自分にとっても良い刺激になると思っています。中川さんのスキルを盗めるものは盗んでいこうかなと思います。柿澤さんも共演したことがあって、とても熱のある方なので、今回もとても楽しみですね。

◆最近はミュージカル作品に多く出演されていますね。

元々ミュージカルが苦手という意識がありました。何でいきなり歌い出すんだろうって(笑)。でも『コーヒープリンス1号店』というミュージカルで山崎育三郎さんと共演した時に、彼の歌の表現力にとても驚いたんです。彼はお芝居から歌への流れを一切断ち切らずにその感情のまますっと歌に入っていくんです。同世代の俳優さんでこれだけの表現力を持っている人がいるんだと感銘を受けて、そこからミュージカルに興味を持って取り組むようになりました。歌は歌というとらえ方ではなく、セリフと同じなんだなと考えるようになってからは少し意識が変わったと思います。

◆最後にメッセージをお願いします。

豪華なキャストが揃いました。ストーリーを知らない方でも楽しめると思いますので、きっと楽しんでいただけると思います。

 

 

ミュージカル『フランケンシュタイン』

【キャナルシティ劇場】
■2月10日(金)14:30、11日(土)12:00・17:00、2月12日(日)12:00
■脚本・歌詞/ワン・ヨンボム
■潤色・演出/
板垣恭一
■訳詞/森 雪之丞
■出演/中川晃教/柿澤勇人(Wキャスト)、加藤和樹/小西遼生(Wキャスト)
音月 桂、鈴木壮麻、相島一之、濱田めぐみ   他
■料金/S席13,000円、A席 11,000円(全席指定)
■問合せ/キャナルシティ劇場 TEL:092-271-6062 ※未就学児童入場不可

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