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「親指こぞう〜ブケッティーノ」ともさと衣インタビュー

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ともさと衣(主演)

数々の名作を生んだ童話作家シャルル・ペローの作品「親指こぞう〜ブケッティーノ」を、キアラ・グイディが演出。読み聞かせで物語を演じるのは、俳優座の研究生を経て数々の舞台、映画やテレビでも活躍中の実力派女優・ともさと衣さん。「ベッドでねながらきくおしばい」という一風変わった芝居を、たった一人で演じきる彼女にインタビュー。

■この話を読んだ時の印象を教えていただけますか?

実はこの話はちょっぴりコワイんですよ。でも、家族や兄弟の大切さ、どんな小さな子でもちゃんと色んな事を考えてる、そんなこころ暖まるお話なんです。この話の大切な部分を子供たちにちゃんと伝えなきゃならないなって思いましたね。

■このお芝居は、ちょっと変わった演出ということですが。見どころは?

お客様というか子供たちはみんなベッドに入って寝ながら「聞く」お芝居なんです。私が座っている小さな椅子を囲むようにしてベッドが配置されていて、私が読み聞かせをします。お話しの間に家の扉が開くような場面では、まるで本物のようなドアの音を出しますし、足音ひとつとっても家の中、落ち葉の山道、様々な「音」を観ている人が聞き分けられるように、本物の音を使っているんです。ちょっとした遊園地のアトラクションのような気分になるかもしれません。赤いカーテンをくぐって劇場に入った時から、お芝居の演出はもう始まっているんですよ。ベッドがたくさん置いてあって、私ももう舞台にいますし。なかなかベッドに入って寝ながら聞くお芝居ってないでしょ。お話しを聞きながら寝ちゃってもいいし(笑)眠っちゃったら“やった!”って思っちゃいますね。

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■「聞く」ことにこだわったこのお芝居を、集中力が途切れがちな子供たちに「聞かせる」ために心がけていらっしゃることはありますか?

演出のキアラさんにも言われたことですが、コワイ部分は本当に怖く、楽しいところは本当に楽しそうに、子供を相手にしていることは考えずに、本気で演じようと思っていますね。きっと、本気じゃないものって子供たちにも伝わっちゃうんですよ。だから、私も本気で子供たちにぶつかっていきます。子供だましにしないところが、この作品の良さなんですよ。大人の方にもぜひ観ていただきたい作品です。

■子供たちも感情移入しやすいですね。

私も本気でやっているので、体力も使うんですけど(笑)でも、毛布の中から出てこられない子供たちもいたりして。でもお話に興味があるから、こっそり覗きながら聞いていたりして、私もやりがいがありますね。本気でやらなきゃって思います。

■このお芝居を通して、子供たちに伝えたいことがありますか?

このお芝居は少し特殊ですけど、これをきっかけにお芝居が好きになってくれたらいいな、と思います。私自身、このお芝居を演じることを通して、得たことがたくさんあるんです。演出のキアラさんに出会えたことも私にとって大きな事ですし、それを観てくださるお客様にも伝えたいと思っています。

 

 

「親指こぞうーブケッティーノ」
■原作/シャルル・ペロー ■翻訳/とよしま洋 ■演出/キアラ・グイディ
■出演/ともさと衣

【大野城まどかぴあ】
■公演日/2007年1月26日(金)18:30、27日(土)11:00・14:00、
     28日(日)11:00・14:00
■料金/一般 2,500円(中学生以上)、小学生 1,000円、親子ペア(一般と小学生)(全席自由)
〈電子チケットぴあ Pコード〉372-318 〈ローソンチケット Lコード〉89618
 大野城まどかぴあ 092-586-4000

【福岡市立西市民センターホール】
■公演日/2007年2月1日(木)18:30、2日(金)18:30、
     3日(土)11:00・14:00、4日(日)11:00・14:00
■料金/一般 2,500円(中学生以上)、小学生 1,000円、親子ペア(一般と小学生)(全席自由)
〈電子チケットぴあ Pコード〉372-368
 (財)福岡市文化芸術振興財団、メガチケットアートリエ

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