『テルマエ・ロマエ II』

CINEMA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA4月26日(よい風呂の日)に、
大ヒットのお風呂コメディー『テルマエ・ロマエ II』が公開!主演の阿部寛が、撮影のために準備したこととは?

古代ローマ帝国の浴場設計技師が現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまう、ヤマザキマリの人気コミックを実写映画化した『テルマエ・ロマエ』の続編が、いよいよ公開となる。
1作目では、古代ローマと現代日本、時空を越えて異文化交流を繰り広げる主人公ルシウスを、阿部寛が演じ、古代ローマ人役の北村一輝、宍戸開、市村正親という顔の濃い役者陣の終結が話題を呼び、大ヒット映画となった。今回もまた、この人気キャストが再集結。続編では、ブルガリアでの大規模ロケや、草津・箱根など国内有名温泉地での撮影も行われたという。主演の阿部寛が来福し、撮影秘話などを語ってくれた。

◎完成作品を観ていかがでしたか?
阿部寛(以下:阿部)
冒頭の入り方が前作とは違っていて、Ⅱということを意識した入り方をしてきていて。そこがすごく感動しましたね。監督が、僕らが撮影していたシーン以外にも、面白いシーンをたくさん入れてこられていたことも、びっくりしました(笑)前作を観た方も納得していただける素晴らしい作品になったんじゃないかと感じましたね。前作よりもさらに面白みを増して、笑えるシーンも盛りだくさんでした。

◎続編が決定した時は、どのように感じましたか?
阿部
詮索が、本当にたくさんの方々に観ていただけたということ自体が、びっくりしていたんです。これだけいろんな方々に観ていただいた作品に携われたことはすごくうれしかったんですね。だからお話をいただいた時は、素直にうれしいと感じました。

◎続編の撮影にあたって、何か準備されたことはありますか?
阿部
前回、外国の方と一緒に撮影するシーンが多かったのですが、やっぱり身体の大きさが全然違うんですよ。その中に、日本人である僕たちが入ると、どうしても線が細く感じるというか。古代ローマ人という設定なのに、身体の大きさがあまりにも違っているなと感じていたので、今回は少しでも身体を大きくしようと、体重を増やしつつ、筋力もつけるようにトレーニングして身体作りをしましたね。体重が一番増えた時で14キロぐらい増えたんです。でも結局撮影に入ったらだんだん痩せしまって(笑)。撮影で4〜5kgは痩せたと思うのですが、10kgくらいは増えてると思います。

◎撮影中、大変なことはありましたか?
阿部
大変だったというか、予想外だったのはお相撲さんとお風呂に入るシーンですね。お相撲さんがお風呂に入ると、お湯がほとんど無くなってしまって(笑)。それでまたお湯が入るまでしばらく待っていないといけないんですよ。今回は本物のお相撲さんがたくさん出てくださっているので。元力士の方とか200kgとか260kgある方もいらっしゃったんで。そんなに大きくないお風呂で撮影したので、余計にそう感じたのかもしれませんね(笑)あと、ウォータースライダーのシーンがあるんですけど、もう何十年もやってなかったんじゃないかな。最初は大丈夫だと思って行ったんですけど、意外と怖くて(笑)。目の前でエキストラの子供さんたちが、すごい勢いで降りていくんですけど、僕は最初は怖いから両手で手すりを持ちながらじわじわと降りていって。「こんな感じでこれぐらいの滑りなんだ」って確かめながら出来るかな?と思って徐々にやっていったんですけど、だんだん慣れてきたからよかったですけど。それでも30回くらいは滑ったと思います。最後の方はもう勢いよく滑れるように水をどんどん流してもらったりしていましたが、ほんとに最初は怖くてたまりませんでしたね。

◎一作目、二作目と日本全国各地の名湯で撮影をされていますが、お風呂に対するこだわりはありますか?
阿部
昔からお風呂は好きで長湯な方だったんです。お風呂の中で台詞をおぼえたり、本を読んだり。集中出来る場所として、閉鎖された空間を楽しんでいたんですけけど、今回もまた前作に続いていろんな温泉に行きましたけが、温泉によって湯の質の違いや、効用の違いを肌で感じさせてもらいましたね。

◎今回は、イタリア・ローマでワールドプレミア上映があったそうですが、海外の方の反応はいかがでしたか?
阿部
前作にも増して、世界遺産がある素晴らしい場所でこの作品を上映させていただいたのですが、笑いがもう渦巻いてましてました。イタリアの人は笑い方が大胆で。笑うところは思いっきりバカ笑いしてるんですよ。世界遺産でこんなバカ笑いしていいのかなって(笑)。でもすごくそれが嬉しくて。本場のイタリアの人にあれだけ喜んでもらえたんだからという自信を、前作に続いてまた持つことが出来きて。とてもいい時間でした。
この作品の持ってるコメディー性を日本人がまさか自分の国(イタリア)の時代劇みたいなものをやるとはっていう感覚があったんじゃないでしょうか。記者の方が観終わった方に「阿部さんの古代ローマ人はどうでしたか?」って質問したら「もうイタリア人にしか見えない」って言ってくださったらしいんです。それは嬉しかったですね。
terumae_TVF02
◎コロッセオのシーンはセットでの撮影だと伺いましたが、壮大なセットだったのではないですか?
阿部
僕もローマでの撮影の時に、コロッセオを実際に訪ねたんですけど、ブルガリアのオープンスタジオに作ったコロッセオは、本物と同じぐらいの威圧感でしたね。セットでこんな大きいものを作っていいのかと思うくらい(笑)とにかく壮大なセットでした。ローマで世界遺産を何個か見たんですけど、それと同じような体験をスタジオでさせていただきました。こんなに贅沢な状況の中で撮影が出来るのかと。ただ立ってるだけでもうおかしなことになってるんですよ。衣装を着てそこに立ってるだけで笑えるっていう(笑)こんな幸せなことはなかったですね。

◎共演者の方々はみなさんとても仲が良かったそうですね?
阿部
そうですね。パートⅠの時にやっぱ濃い顔を集めようっていう話になって、それで集まったら、ホントにみんな濃い顔だったんです。なんかそこに親しみを感じてるんですよね。みんなで会う時には誰が濃いかってほとんど口喧嘩みたいになるんですよ(笑)だけど「なんか同じ血が流れてるな」みたいな安心感がありますね。みんなで毎日食事したり、撮影が終わってからもみんなで集まったりして、親交がまだ続いていたんです。だからパートⅡをやる時に、やっぱりそこのメンバーが1人でも欠けたらいやだなっていうことで「とにかく全員同じメンバーが出れるようにしてください」っていうのはお願いしました。だから今回は嬉しかったですね。前作で北村一輝くんが悪役で終わってしまって、ちょっと腑に落ちなかったみたいなんです(笑)。「今回はきっと活躍の場を作ってもらえるよ」って言ってたらすごい活躍の場が出来て、影の主役というぐらいですよ。でもまあ、ちょっとカッコよすぎるかも(笑)。それぐらいこの役は彼の作品の中でも素敵なキャラクターじゃないかと。ワイルドでもあり、話の軸になるようないい役だなと思って僕も嬉しかったですね。そういうキャスト同士の結束も、映画の中で生きていると思います。心温まって、笑って劇場から帰っていただけるような作品が出来たと思ってます。

terumae_TVF

『テルマエ・ロマエII』
2014年4月26日全国東宝系ロードショー

【キャスト・スタッフ】
阿部 寛 上戸 彩 北村一輝 竹内 力 宍戸 開 笹野高史 市村正親

■原作:ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」(KADOKAWA エンターブレイン刊)
■脚本:橋本裕志
■音楽:住友紀人
■監督:武内英樹

(C)2014「テルマエ・ロマエII」製作委員会
http://thermae-romae.jp/

 

 

ピックアップ記事

関連記事一覧