10/5(金)公開!映画『あの頃、君を追いかけた』山田裕貴&齋藤飛鳥(乃木坂46)インタビュー
2011年にほぼ無名のキャスト、新人監督の作品でありながら200万人を動員し、社会現象を巻き起こすほどの空前のヒットなった台湾映画『あの頃、君を追いかけた』。誰もが通り過ぎたあの眩かった時間、まだ何者でもない自分にいらつき、怒りや諦めに襲われながらも、なぜか明日にワクワクしていた“あの頃”を描いた同作は、その後、海を越え、アジア各地で歴史的なヒット作に。
そして2018年、舞台を日本に移し、主人公の浩介を山田裕貴、ヒロインの真愛には映画初出演となる乃木坂46の齋藤飛鳥が務めていよいよ日本公開!
◆台湾で大ヒットした映画で、日本でも知られている作品ですが、リメイク版に出られるプレッシャーはありませんでしたか?
山田裕貴:僕はプレッシャーというよりは、ワクワクしていたというか、すごく運命めいたものを感じていました。浩介の「すごい人間になりたい。俺がいると少しだけ世界が変わるような人間に」という台詞がありますが、僕は学生の頃から同じことを思っていたんです。女の子にモテたいとか大金持ちになりたいとか、有名人になりたいということよりも、すごい人間になりたいなと思って生きて来たので、(浩介と僕は)同じことを思ってる!と思って。それで、この役出来る!と思えました。僕自身が作品に対してプレッシャーを感じるというよりは、これまでご一緒させて頂いた映画監督の方々が、台湾版を見ていらっしゃったので、周りから掛けられるプレッシャーの方が大きかったですね(笑)。
齋藤飛鳥:最初は不安でした。台湾版も観せて頂きましたし、すごく人気だったという話も聞いて、そういう作品に初出演で、何で私だったんだろう?大丈夫かな?と思っていました。でも台湾版は女の子の方が年上で、主役の方の方が年下で、日本版は私が演じた女の子が年下で、主役の山田さんが年上という設定なので、全く同じものを作る必要は無いんだな思えたら、少し肩の力が抜けました。日本の良さや日本だからできる表現もあるから、それを出せるようにそちらに意識を向けなきゃいけないなと思ったので、作品に向かう不安は早い段階で解消されていたと思います。
◆それぞれ役に対してはどのように捉えていましたか?
山田裕貴:真愛に対する距離感が重要になってくるので、感情の変化を動きとともに表現していくことに気をつけていました。真愛を見る回数とか、目を合わせる回数とか、体の向きとか、そういう小さなことをシーンによって増やしたり、減らしたり、細かな部分で計算をしていました。
そして観てくれる方が「あー!こういうヤツいたな!」って思ってくれるような男の子にしたかったです。悶々としている感じを抱えつつも、なんかコイツ世界を変えてくれそうだなみたいな、目に見えない力みたいなものを持っている人にしたかったというのはあります
齋藤飛鳥:映画の出演が初めてだったのでつかみきれていない部分もあり、撮影中に悩んだこともありました。最初に脚本を読んだときに、真愛ちゃんがとても優れた人間に思えたので、作り込んでお芝居にのぞまないといけないなと思っていましたが、監督からがんばりすぎなくていいと言っていただいて少しホッとしました(笑)。この作品はリアルさが大事と言われ、撮影当時まだ10代だった私の等身大の姿がうまく反映されたほうがリアルに伝わると思ったので、深く考え込むのをやめて、山田さんたち共演者の方々が導いてくれるところに乗っからせてもらおうと思っていました(笑)。撮影が進む中で、齋藤飛鳥と他のキャストのみなさんの関係性が変わっていくのと、真愛と他のキャストの方との関係性が変わっていくというのが、うまくシンクロしていけばいいなと思っていました。
◆お二人とも福岡にどんな印象をお持ちですか?
山田裕貴:他作品ですが、北九州で撮影させていただいたこともありますし、博多弁をしゃべる役を演じたこともあったので、すごく練習した思い出があります。あとは博多ラーメン、明太子が大好きです!
齋藤飛鳥:福岡にはライブでもよく来させて頂いているので、食べ物も食べ尽くしているくらいたくさんいただきました(笑)。ファンの方も方言が好きで各地で方言を話すこともありますが、その中でも特に博多弁を使うと一番リアクションがいいので、よく使わせて頂いています!(笑)
『あの頃、君を追いかけた』
10/5(金)全国ロードショー
【監督】長谷川康夫
【出演】山田裕貴、齋藤飛鳥、松本穂香、佐久本宝、國島直希、中田圭祐、遊佐亮介