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公開中の『世界から猫が消えたなら』の大ヒット御礼舞台挨拶が、5月22日(日)TOHOシネマズ 天神 ソラリア館イオンシネマ筑紫野、そして最後にT・ジョイ博多の三カ所で開催。「僕」と「悪魔」の二役を演じた、主演の佐藤健が登壇し、観客との質疑応答なども行われた。最後の開場、T・ジョイ博多の舞台挨拶の様子をレポート!

■今回、一人二役というのはいかがでしたか?
すごく難しい役だったんですけど、その中でも一番悩んで時間をかけて、監督とも話を重ねたのが、「悪魔」との二人芝居というか、僕と悪魔の関係です。特に「悪魔」のキャラクター造形がすごく難しかったですね。実際に存在しない役なので、つまり何をしてもいいというか、縛りがないんです。その中でどういったテンション感でやったらいいのか、(「僕」という役との比較で)何をして何をしないのか、とか。そういう取捨選択をするのがすごく難しかったですね。

■「悪魔」の方は指を長くされていたんですよね?
気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的には全部いっしょなんですけど、「悪魔」は特殊メイクで少しだけ指を長くしていたんです。それによって「僕」とは、どこか違和感があると思うんですよね。(ハッキリした違いではなく)その違和感を感じてもらえるくらいが狙いだったので、何かわからないけど違和感がある、と感じていただけたらうれしいですね。

■共演の宮﨑あおいさんの表情を参考にされたシーンがあったそうですが。
監督と「悪魔」が登場するときに、笑い方に特徴があるといいよね、という話をしていたんです。それで悩んでいたんですよ。どんな笑い方をしたらいいんだろうって。そしたら、あれ?隣りにいるじゃん、みたいなね(笑)。あおいちゃんがたまにご機嫌な時に、意地悪な笑い方をする瞬間があるんですよ。普段見せてくれないような笑顔なんですけど、その表情が意地悪そうなんだけど、どこか憎めないような笑い方だったので、「悪魔」の笑い方は宮﨑さんの笑い方をモデルにして演じました。

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■一人二役といえば、猫のレタスとキャベツですが、あれは兄弟猫なんですか?
キャベツとレタスも一人二役です(笑)。

■だとしたら、名優ですね(笑)
そうですよ。猫を飼っている方はわかると思うんですけど、猫ってあまり言うことを聞いてくれないので芝居をするとか無理なんですよ。僕もずっと猫を飼っていたから解るんですけど、だから、どれだけ大変な現場になるんだろう?猫と芝居か〜と覚悟して現場に行ったんですけど、ホントに一回もNGがなかったですよ。こんな猫いるのか、とびっくりしました。

猫に合わせて芝居をするんですけど、ずっと大人しくしていたんですよ。ここにいなさいよ、って言ったらずっとそこにいるし。呼んだらちゃんと来るんです。だから芝居に関して、猫で難しかったことがなかったのでびっくりしました。でも現場でも思っていましたけど、同じ画面に自分と猫がいたら猫しか観ないですよね(笑)。僕も猫しか見てなかったですから。
子猫もいい子たちでしたよ。パンプ(キャベツとレタスを演じた猫の名前)に比べると大変なところもありましたけど、それでもいい子でしたね。いっしょに寝てくれましたし。旅館で僕が寝ているところをお母さんといっしょに見るシーンがあるんですけど、あれとか最高にかわいいですよね。ちっちゃ過ぎて気づいていない方もいらっしゃるかもしれませんが、僕、猫といっしょに寝ているんですよ。

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■もう一回観るときは注意して観て欲しいところはありますか?
もちろん自由に観ていただきたいんですけど、最初の方で「ファイトクラブ」の看板を見せていたり細かな仕掛けがあったりするんですね。さっき悪魔は指の長さが違うという話をしましたが、実はすごく細かいことなんですけど、他にも違うところがあって、ひとつはストール。ストールは同じものなんだけど、「悪魔」大きいサイズのストールをしているんです。それと、パンツがちょっと細いんですよ。あとは靴下をはいていない。
だから同じパンツなんだけど、サイズが違う。ストールも同じものなんだけどサイズが違うんですよ。

■今回は、天神、筑紫野、そして最後に博多にいらしたのですが、福岡はどんな印象ですか?
実は今日、舞台挨拶を2回やらせていただいて、質問を受けていたんですけど、その質問がすっごいマニアックな質問をくださって、とても熱心に映画を観てくださっているんだなとうれしかったですね

■福岡好きなところはありますか?
自分の映画が公開するタイミングでは、毎回来させていただいているので、遠い場所というイメージではないですね。結構よく来る場所だなとは思いますが、やっぱりご飯が美味しいですよね。東京って何でも美味しいものが食べられますが、その中でも福岡は東京では食べられない美味しい店がたくさんある印象です。

■今回の映画にかけて、福岡で消えて欲しくないものは?
明太子ですね。無くなったら本当に困っちゃう。大好きなんですよ。ホントに好き。おにぎりは必ず明太子です。マネージャーにおにぎりを買ってきて、っていったら自動的に明太子を買ってきてくれるというくらいですから(笑)。

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■ここからは会場のみなさんから質問を受けたいと思います。

観客:一番最初のシーンで自転車で激しい頭痛がして倒れられますよね。あれは佐藤さん本人が実際に倒れていらっしゃるんですか?(女性)

あれはね、スタントですね〜。ああいうシーンは、もちろん本人もやれるんですけど、やって怪我をした場合、作品が撮れなくなっちゃうので、お任せするということが多いです。俳優さんはだいたいそんな感じだと思います。

観客:映画でこんなに泣いたのは初めてでした。それで映画の中で出てきた服とかすごいおしゃれで、すごいなと思いました。(中学一年生の女の子)

ありがとう!そうやって観てくれるのはうれしいですね。

■最後に福岡のファンのみなさんにメッセージをお願いします。
この映画は僕にとって本当に特別な作品なんですね。もちろんどの作品も特別なんですけど、その作品たちと比べても自分にとって思い入れがあって、勝負作といえる作品になりました。みなさんに観ていただけてすごくうれしいですし、たくさんの方に観て欲しいなという願いがあります。この映画は、きっと観る時期によって、感じ方が全然変わってくると思います。観ていただいた一年後、五年後、十年後にまた観ていただいて、自分にとって大切なものってなんなんだろう?この世界はかけがえのないもので溢れているなということをその時期に、また感じていただけたらすごくうれしいです。

 

 

 

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TOHOシネマズ天神、T・ジョイ博多 他にて公開中!

【監督】永井 聡
【原作】川村元気「世界から猫が消えたなら」
【出演】佐藤 健 宮﨑あおい 濱田岳 奥野瑛太 石井杏奈 奥田瑛二 原田美枝子 ほか

http://www.sekaneko.com/

Ⓒ2016 映画『世界から猫が消えたなら』製作委員会