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八田鮎子の人気コミック『オオカミ少女と黒王子』を二階堂ふみ、山﨑賢人のW主演で実写映画化。同級生に彼氏がいると見栄をはるオオカミ少女・篠原エリカを二階堂ふみ、エリカの彼氏になるふりをする代わりに、自分の「犬」になることを条件に出したドSなイケメン黒王子・佐田恭也を演じた山﨑賢人。また、本作の学校でのシーンは東福岡高校で撮影されていることもあり、福岡にも縁の深い作品だ。二人に福岡での撮影の思い出や作品についてインタビュー。

■お二人それぞれ、これまで演じてこられた役とはまた違った役どころだったと思いますが、それぞれの役をどう捉えられましたか?

二階堂ふみ
毎回現場は違うのでいつも新鮮な気持ちで演じさせていただいていますが、この作品は、これまでに携わったことのないテイストでもありましたし、エリカというキャラクターも挑戦でした。高校生の女の子や観てくださる方々に寄り添えるキャラクターにしたいなと思ったので、どうやったらできるんだろう?と考えていました。でも廣木監督が“感じる”ということを大事にしてくださっていて、なので言葉では現せない気持ちのやりとりや、現場の空気感をとにかく重要視してくださいました。なので山﨑くんとの掛け合いの中でお互いに引き出し合いながらキャラクターを構築していったという感じで、すごく楽しかったですね。
リアルに10代の制服を着ているような時には、制服を着る役柄がほとんどなかったので。そういう部分も含めて新鮮でした。でも、今、高校生という時を生きていない女性の方でも、きっと共感していただけるキャラクターにはなったんじゃないかと思います。

■山﨑さんもまた、ドSな王子というのはこれまでになかった役どころですよね?

山﨑賢人
今までも少女漫画が原作の映画に出演させていただいて、それぞれ全然違う役ではあったんですけど、今回は自分にとっても挑戦的な新しい役でした。普段言わないような台詞も多かったので、演じていて楽しかったですけど、恭也はキャラが強いので、キャラっぽくなりすぎないように、漫画的になりすぎないようにということはずっと考えていました。それをどう演じたら自分もしっくりきて、観ているお客さんも観やすいか。どうやったらリアルに見えるかなというのを考えていましたね。廣木監督が現場で自由にやらせてくれたというのが、僕自身うれしかったですし、ふみちゃんとの掛け合いの中で生まれてくるものもたくさんあって、撮影はすごく楽しかったです。

■6年ぶりに共演されてみて、お互いに成長したなとか変わったなと思う部分はありましたか?

二階堂
山﨑くんはデビュー作だったんです。山﨑くんは周りの先輩方や、演出をされる方の言葉を頭で考えないで、すんなり身体に取り込み事ができる人だなと、その時は印象を持っていました。でも会わない間に色々な作品で女の子の憧れの対象となるようなキャラクターを演じてきたからこそできるお芝居や現場での居方があって、私も学ばせていただくことがたくさんありました。お互いその時は15歳だったのですが、今は成人してからの共演だったので、お酒を飲みながら話ができたりして、すごくいい時間になってよかったなと思いますね。

山﨑
変わったという面でいうと、そんなになくて、ふみちゃんは昔から変わらないなと。6年前は僕のデビュー作だったんですけど、その時からふみちゃんは同じ年とは思えないほど自分を持っていてしっかりしていて、かっこいい女の子という感じだったんです。お互いに6年間にあった色んな事を話ができて、いい時間になりました。

■完成作を観られて、演じているときには感じなかった胸キュンなシーンはありましたか?

二階堂
撮影している時に、胸キュンは狙ってないんですよ。ふたりともそこは全く狙っていなくて、自然にその時その時を、お互い引き出し合っていたと思います。山﨑くんの今回のキャラクターは、男性からみてもすごくカッコイイキャラクターなんじゃないかなと思って。前半は一緒のシーンが多かったのですが、後半はお互い別々で撮影をしたりしていたので、私が現場で観ていないシーンを完成した作品で観た時に、たくさんの感動がありました。恐がって心を開かない男の子がエリカと出会ってどんどん自分の世界や心が広がっていくような終盤の方はとてもよかったと思います。観ていてドキドキしましたし、見終わった後も頑張って良かったなと素直に思えました。本当に良い作品になりましたねということを感動して伝えました。

山﨑
現場でワンシーン、ワンシーン撮っている時からすごく楽しかったんですよ。カメラワークもそうだし、台本以上のことが現場でどんどん生まれていったので、どんな感じに仕上がっているんだろう?という楽しみがあって。完成を観たときは、今まで観たことがないような、もちろん少女漫画のキュンとする要素もあるんですけど、高校生の男の子と女の子が恋をしてだんだん変わっていく、というのが、リアルに描かれていたんじゃないかなと思いました。

■演じる前から役についてのイメージは固まっていたんですか?

山﨑
演じる前は全く固まっていなくて、本読みしてもなんとなくしか掴めていなかったんですけど、現場に入ってみて、でしたね。初日に廣木監督が「余計なことはしなくていい」と言ってくれたこともありましたし、ふみちゃんに対しての乱暴な仕草にしても、僕はあんまりバイオレンスな作品をやってこなかったので、ちょっと遠慮していたんです(笑)。服とカバンをバンっと顔に投げて、行くぞ!みたいなシーンでも、ホントに怪我しちゃったら怖いし、とか思って遠慮していたら 「普通に思いっきりやっていいよ」と言ってくれて、そこで吹っ切れたというか、恭也になれた感じはしましたね。
ふみちゃんは、恭也のことを子供っぽいって言ってたんですけど、自分の中の解釈は、大人っぽいっていう風にしておかないとできないんですよ。自分で子供だなと思いながらは、あの台詞は言えなくて(笑)。自分の中では恭也なりに色んな経験をして、達観して、俯瞰でみている。だから高校生の恋愛ごっこに見えたりする、みたいな。ちょっとひねくれているというか、自分の中では大人なんだと思っている。でも実はそうじゃなかった、等身大の素直になれない高校生だったんだということを考えながらやっていましたね。

■学校のシーンは東福岡高校で撮影されたということですが、福岡での撮影はいかがでした?

二階堂
美味しいご飯がたくさんある素敵な街で(笑)、あとは東福岡高校の先生方が良い方ばかりで感激しました。生徒数を聞いてびっくりしたんですけど、そういう生徒たちをまとめる先生というのはこんなに素敵な方々なんだなと思いました。生徒の方々も部活動などすごく大事な時間だったと思うんですけど、撮影があるからと、部活動を一旦中止してくださったり、やさしく対応してくださって。いい環境で撮影ができたので、すごく福岡好きになりました。

山﨑
すごく協力的で撮影もスムーズでしたね。本当にありがたいことだなと。福岡はやっぱり食べ物が美味しいですね。滞在は10日間くらいだったのですが、学校での撮影なので早く撮影が終わったりしたので、美味しいものをたくさん食べにいきました。

■最後に、改めて「オオカミ少女と黒王子」という映画はどんな作品になっていると感じられていますか?

二階堂
映画としてはすごく贅沢な作品になったなと思っています。身軽な気持ちで観たら、スゴいものがぎゅっと詰まっていた、そんな作品になったなと思っています。それがこの映画のひとつの挑戦でもあるし、仕掛けでもりますし。映画的なおもしろいカットがたくさんあって、映画好きな方が観ても面白い要素がたくさんあると思いますし、普通に女の子が観ても、この二人のことを応援したくなると思うんです。ホントに観ている方々が作品に寄り添いたくなるような作品になったと思うので、それぞれのキャラクターの成長と二人の面白い関係性を楽しんで頂けたらなと思いますね。

山﨑
僕もそう思います(笑)。この映画で廣木監督の世界観に触れるいい機会になると思います。今まで観たことがないような、映画になってたなと。もちろん恋愛映画なので、好きになったときの力っていいものだなと思ってもらえたらうれしいですね。あとはふみちゃんが言ってくれました(笑)

 

 

 

 

『オオカミ少女と黒王子』
5/28(sat.)T・ジョイ博多、TOHOシネマズ天神、UCキャナルシティ13 他

【監督】廣木隆一
【原作】八田鮎子(「オオカミ少女と黒王子」集英社マーガレットコミックス刊)
【出演】二階堂ふみ 山﨑賢人 鈴木伸之 ほか

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