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3/12(土)に公開となる『アーロと少年』。もしも地球に隕石が衝突せず、恐竜が絶滅していなかったら…?絶滅どころか進化した恐竜たちと人間が共存し ていたら?『モンスターズ・インク』『トイ・ストーリー』のディズニー/ピクサーがピクサースタジオ設立30周年の年に放つ最新作は、そんな“もしも”の 世界を舞台に恐竜なのに怖がりなアーロと、小さいけれど勇敢な人間の少年スポットの言葉を超えた友情と絆を描くアドベンチャー・ファンタジー。

■オファーを受けられた時の感想は?
この前に、日本のアニメーションで初めて声優という仕事をやらせていただいて、俳優とはまた別の楽しさがあるんだなということを味わって、機会があったらまたやりたいなと思っていたんです。そしたら今度はディズニー映画ピクサー作品というオファーが来て、本当に光栄です。前にやったのが日本人の情緒的な映画だったものですから、今度は英語で喋っている台詞を日本語に置き換えて、恐竜とはいえリップというのがありますから、口の動きとどうシンクロさせていくんだろう?という不安もありましたね。
■実際に声優をやってみて感じられたことは?
俳優の仕事は相手役がいて、その人とのやり取りで成立するんですけど、声優の仕事って孤独なんだなと。一人でその役に寄りそって、近づいて、ブッチという恐竜になっていくという感じでした。ミキサーの方が、人を乗せるのも励ますのもすごく巧みで、指示通りにやっていたのですが、映像を観てみると、僕の声というよりは、ブッチの声になっているのに驚きました。ちょっと狐につままれたような感じはあったんですが(笑)。でもテクニカルの方の、すごさにも感心しました。

■そのミキサーの方はどんなことを言われたんですか?
技術的なことです。ここはもっと強めで大きくとか、草原にいる牛たちに向かって鼓舞している声ですよ、とかですね。小さな一人の部屋で録っているんですけど、そこを大草原に見立ててやってください、とかも言われました。あとブッチがアーロたちに向かって、親しくなって人生訓のようなことを言うシーンがあるんですけど、そこは最初は日本語のニュアンスで言ってみたり、どういう感じで言った方が説得力があるだろうと思って、色んなパターンで試させていただいたことはありましたね。ブッチは恐竜ですけど、牛を飼ってカウボーイのような生活をしているんです。そういうタイプの人が若い少年たちに向かって人生訓を言う時に、あまり甘口にすると逆に説教臭く聞こえちゃう。そんなことも考えて、何度かトライさせて頂きました。

「恐がってもいいんだ」という台詞が印象的です。松重さんはどういった方に観て欲しいですか?
「恐がってもいいんだ」という台詞は、怖さを受け入れて逃げるんじゃなくて、そこに準備して戦うことが必要なんだという想いがあるんだと思っています。こ の映画ではお父さんのブッチが小さなアーロに言う台詞ですが、例えば僕にだっていつもそれは感じていることなんです。だからその言葉というのは、若い人だ けでなく、親の世代、全ての年代の人たちに響く言葉でもあると思います。そういうことを、きちんと若い世代の人に伝えることができているのか、と僕らに突 きつけられている言葉にも思えましたね。だから、どんな世代の方が観ても、何かしら感じることができる映画だと思います。

■一番印象に残ったシーンは?
冒頭のシーンが圧倒的に綺麗だなと。CGなのか実写なのか、合成なのか何なのか、新しい技術が投入されている表現なんだろうなと想いながらも、恐竜の世界 に入っていく。ちょっとクスッと笑える演出がされていて、ここから始まるのか!というね。よし!これから映画の世界に入っていこう、という感じになりまし た。そういう演出がニクいですよね。

 

THE GOOD DINOSAUR

『アーロと少年』
TOHOシネマズ天神、UCキャナルシティ13、T・ジョイ博多 他
公開中!

【監督】ピーター・ソーン
【製作】デニス・リーム
【製作総指揮】ジョン・ラセター
【日本語吹替版キャスト】安田成美(アーロのママ役)、松重豊(ブッチ役)、
八嶋智人(ナッシュ役)、片桐はいり(ラムジー役)、石川樹(アーロ役)

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