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羽住英一郎監督、山田涼介の初主演となる映画『暗殺教室』が
いよいよ3月21日(土)公開!

原作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)にて連載開始直後から話題となり、2012年11月の第1巻発売後、約2年という驚異的なスピードで累計発行部数1350万部を突破したコミックス「暗殺教室」。 “暗殺×教育”という相容れない二つの要素を掛け合わせた斬新な設定と“殺(ころ)せんせー”をはじめ、ユーモア過ぎる(!?)キャラクターたちがあらゆる世代に支持されている超人気漫画が、遂に実写映画化!

■作品を映画化されるにあたって監督の思いや構想は?

僕自身は、もちろん原作の存在は知っていましたが「週刊少年ジャンプ」を読んでいる世代ではなかったんです。これを映画化したいという話をいただいて、それからきちんと読んでみました。最初は「暗殺教室」というタイトルだけのイメージで、残酷な話で教室で殺し合いとかするのかな?そういうのがヒットするなんて嫌な世の中になったな〜と思っていたんですが(笑)、読んでみたら想像とは全く違う話で、むしろこの作品がヒットしているということに安心しました。ちゃんとしたテーマもあるし、先生は「私を殺してみなさい」と言いながら、落ちこぼれのE組を育てていくんです。例えば「暗殺者」という言葉を「人として」と置き換えたら、先生が言っていることは、人として成長するために必要なことなんです。E組は勉強ができない落ちこぼれだけど、個性溢れる暗殺者の集まりだと先生が言う台詞がありますが、それは成績が悪くても将来大人になったときに、必ず芽が出るという期待を持って、それぞれの特徴や特技を伸ばしていってくれる先生なんですね。そういうところも含め素晴らしい物語だなと思いました。

■原作の松井優征先生は一番最初に教室で生徒全員が先生に銃を向けているシーンから物語を作っていったそうですが、映画でもそのシーンはとても印象的でした。監督はどこから画づくりをされていったのですか?

殺せんせーという先生が教室にいるという非現実を実写にしたときのインパクトを大事にしました。漫画で読むと殺せんせーはキャラクターが際立っているので、好きになれるのですが、実写はそれが少しグロテスクになるんじゃないかと思うところがありました。でも最初はなんだこれ?って思うんだけど、観ているうちに感情移入してかわいく見えてくるような殺せんせーにしたいというのは最初に思いましたね。

■まずは殺せんせーの画づくりを考えられたと?

どうやったら好きになってもらえるか。原作の世界観はすでにできているので読者のイメージがありますが、映画はどういうものかわからないじゃないですか。どういうキャラクターなのか、あの超生物が何をしでかすかわからない。でも、原作を知らない人でも観ていく内に好きになってくれて、先生に感情移入ができるようなそういう映画にしたいなと思って撮りました。

■殺せんせーの実写化で苦労されたことは?

最終的に先生はCGで表現するしかないんですけど、この作品は先生と生徒のふれあいと絆の話なので、生徒たちの芝居を引き出すためにそこに先生がいないとダメだなと思ったんですよ。CGで作るということは撮影の時に現場にいないわけです。なので実際に2m30cmの“殺せんせー”を作ったんです。本来はスーツアクターという着ぐるみに入る人がいるんですけど、今回は動きだけでなく生徒たちと芝居をして欲しかったので、俳優さんに中に入っていただいて、撮影しました。触手と表情は後から作ったんですけど。撮影中、できるだけ先生の存在は生徒の前にいるようにしましたね。
だから生徒たちも先生に向かって芝居をするようにと言いましたね。

■若手の俳優さんがたくさん出演されていましたが、監督から何か指導されたことはありましたか?

撮影中はE組の生徒であるということ、E組にいるのが当たり前だと思って欲しかったので、合宿スタイルにして、毎日校舎に来て撮影して帰る、という感じにしました。そうするとこの作品で初めて芝居をする人も山田涼介くんも同じクラスの一員なんですよね。本当の学校の仲間だと思えるような空気を作りたかったんです。プラス、殺せんせーがいるのも当たり前の風景だと(笑)特殊な状況を当たり前の日常にしたかったので、合宿スタイルで撮影しました。

■山田涼介さんはビジュアル的にも原作のイメージに近いですよね。役どころとしては表と裏の表情が違いますが、何か山田さんとお話されたのでしょうか?

特に渚という役作りについて深く話をすることはありませんでしたが、渚という役はとても難しい役どころなんです。すごく悪いとかすごく正義感があるとか、振り切った性格だと演じやすいと思うんですけど、一番目立たない子で、それでいて何をしたいんだかよくわからない感じという、その不思議なふわっとした感じを非常にうまく出してくれていて、それは細かいところまで山田くんが作って来てくれました。渚は中性的なキャラなのですが、山田くん自身は実は男っぽいというか、身体もしっかりしているんですよ。なので、女性っぽい仕草を取り入れたりして役作りをしていました。逆に「監督から見ておかまっぽかったらすぐ言ってください!」と山田くんが言ってました(笑)

■「暗殺教室」という作品が持つ、独特のブラックコメディーの世界を、どのように映画で表現しようと思われたのですか?

原作漫画がとてもいいテーマを持っているので、それを大事にしたいなと。学園モノでああいう先生がいたらいいな、と思う作品って、昔は金八先生とかありましたが、モンスターペアレンツやセクハラという言葉があるように、今の時代はなかなかそういうものが作りにくい時代になってきているんです。この殺せんせーの魅力というのは、良いことを言っているだけじゃなく、女子の部屋に一緒になって入ったりするんですが、今だったら問題になるじゃないですか。いくら良いことを言ってる先生でも。そのダメな感じも含めて、生徒や見ている人が好きになる先生だと思うんです。これが現実の中だとああいう先生を描くことは不可能に近い状況になっていて、それでいて、子どもたちも大人たちは責任を取りたくないんだろうとか、誰も守ってくれないんじゃないかというようなことを感じている。そんなナーバスな今の時代にあって、「先生を殺してみなさい」とか言ってしまう。そもそも、これダメでしょ?というところからスタートさせておいて、先生は絶対生徒たちを裏切らないから信じてついてきなさい、ということをスマートに言えちゃう先生なんです。これはリアルな先生ではなかなか言えない台詞ですよ。それが殺せんせーというキャラクターだからこそ、本当に言って欲しいことを、きちんと描けるんです。それが原作の魅力だと思うんです。その世界観を映画でも大事にしたいなと思いましたね。

■先生方も含め生徒さんたちも、ビジュアル的にも原作の登場人物に似ている感じがしますが、それはあえてそういう人を選ばれたのですか?

そうなんです。オーディションの時に、できるだけイメージが合う人を選んで、決まった後も、髪型や制服の着こなしも原作によせていきました。ビジュアル的なこともできるだけ原作に忠実にしました。そしてテーマを大事にしつつ、映画という2時間のエンターテイメントを作り上げた、という感じです。

■撮影中、一番大変だったのはどんなシーンでしたか?

一番大変だったのは、殺せんせーの表情ですね。CGなんですけど、もともと眉毛がないですし、しかも目が点なんですよね(笑)。せめて眉毛があると困ったりとか、怒ったりとか疑問に感じているところなど表現しやすいんですけど、点だとどうしようもできないんです。原作の漫画では汗をかかせたりされているんですけど、実写で汗をかかせるわけにもいかないですし。それを動きながら感情を出すというのが大変でしたね。ちょっとでも目の大きさを変えたりすると殺せんせーじゃなくなるんですよ。

■原作の松井優征先生の映画を観られての感想は?また何か映画化にあたってお話をされましたか?

満足していただけたようでした。現場にいらっしゃってお話もさせていただきましたが、すごくいい方なんですよね(笑)
原作を読ませていただいた段階で、エンターテイメントに対して真摯な方なんだなというのはわかっていましたから、撮影前は、特に聞くまでもなく、という感じでした。ちょうどいらっしゃった日が女子部屋のナイトシーンの撮影だったので、教室の黒板に殺せんせーを描いていってくださいとお願いしたんです。その時描いていただいた殺せんせーの画が映画のシーンにも映っているんですよ。実はあれは原作の松井先生が描かれたものなんですよ。消すのがもったいなかったですね(笑)

■最後に監督からメッセージを!

誰が見ても楽しめるエンターテイメント作品にしたいと思って作りました。原作ファンの方は、実写版がどんな風になっているのか、と恐いもの見たさで(笑)見ていただきたいですし、原作を知らなくても楽しめる映画ですので、色んな方に見ていただきたいですね。誰と観に行っても大丈夫ですので、純粋に映画を楽しみに映画館に来ていただきたいですね。

 

 

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「暗殺教室」
3.21 sat.全国東宝系にてロードショー

原作:「暗殺教室」松井優征(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:羽住英一郎
出演:山田涼介、菅田将暉、山本舞香、橋本環奈、加藤清史郎、知英、高嶋政伸、椎名桔平 他

〈2015年・日本・110分〉 http://www.ansatsu-movie.com

(C)2015 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT
(C)松井優征/集英社

【ストーリー】
「卒業までに殺せるといいですねぇ」
僕らの先生は超生物=標的(ターゲット)!

有名進学校椚ヶ丘中学の落ちこぼれクラス3年E組に突然、タコ型の謎の生物が担任教師として現れた。E組の生徒たちは国家から来年の3月に地球を破壊すると宣言している「謎の生物(=通称・殺せんせー)の暗殺」の任務を依頼される。
その成功報酬はなんと100億円!
はたして、無茶振り(!?)をされた生徒たちの運命は?そして、意外に生徒想いな“殺せんせー”の真の目的とは??