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毛のない男の子と毛深い女の子の、コミカルでなんかエロくて、どこか切ない青春!

押見修造原作のコミック「スイートプールサイド」(講談社刊)を映画化。思春期の大きな悩みのひとつでもある“毛”について、男子高校生の、女子高校生の、誰にも言えないからこそ、起こしてしまう衝動を、リアルにそして青春の愛おしさを切実に描いた作品となった。福岡県出身でもある松居大悟監督が、撮影秘話も含め、本作について語っていただきました。

「これが、今の僕の全て」これまでの方法論に囚われず、表現したいことをぶつけた。

◎原作を映画化しようと思ったきっかけは?

この作品は僕が初めて自分からやりたいとお願いして実現した作品です。もともと原作の押見修造先生の作品が大好きなんです。ちょっと変態的なことを決して上から目線で描かずに、若者の衝動と向き合った作品を作られている感じがいいなと思っていて、この作品は原作は短編なのですが、それだからこそ、僕の作品に持っているイメージを投影し膨らませやすいと考えていました。実を言うと、この作品をやりたいと色んな方に提案させていただいたのですが、テーマがテーマなだけに、なかなか受け入れてもらえなかったんです(笑)でも今回のプロデューサーの方と打ち合わせをしているときに、本当はこれをやりたいんですよね、と提案したら「面白いからやりましょう!」と言っていただけて。なので、この作品はプロデューサーと二人三脚で作っていったという意識が強いですね。

◎映画作品としてこだわった部分はありますか?

原作では登場人物それぞれの家族構成や家庭環境は描かれていないんです。なので、主人公の太田俊彦のちょっとフェチ的な粘着質の性格や男子高校生にある悶々とした姿など、それぞれの登場人物に奥行きを作っていく作業を丁寧にやっていきました。須賀健太くんのこれまでの作品の優等生的な雰囲気を打ち壊すような作品にもなったのではないかと思っています。もちろん撮影中にとても苦労していることもありましたが、振り切った感じがいい方向に向かったのではないかと。刈谷友衣子さんも、女子高生の抱えている思春期特有の気恥ずかしさやもどかしさなどがさすが!と思えるくらい演じていただけたと思っています。

◎これまで撮られてきた作品とは少し趣が変わったようにも感じましたが、何か意識されたことはありますか?

今回の座組が、僕と同世代の若いスタッフさんが多かったんです。前作の映画『男子高校生の日常』にも参加していただいたスタッフの方もたくさんいたんです。もちろんこれまでに、ベテランのスタッフの方といっしょにやらせていただきながら、様々な方法論を教えていただきながら作品を作ってきましたが、今回はその方法論だけに囚われずに、色んなやり方にトライしながら作っていったという感覚はありますね。本当に今やりたいことを、表現したいことを、感性に忠実に作っていった作品ですね。だからこそ、俳優さんやスタッフさんと戦いながら作った感はあります。これが今の僕の全てです、というくらい。だからこそ、みなさんがどのようにこの作品を受け取ってくれるのかも、これからきっと気になっていくんだと思います(笑)

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(C)2014 松竹株式会社

『スイートプールサイド 』2014年6月14日(土)

http://www.sweetpoolside.jp/

◎原作:押見修造「スイートプールサイド」(講談社刊)
◎監督・脚本:松居大悟
◎キャスト:須賀健太、刈谷友衣子、松田翔太、谷村美月、木下隆行、利重剛、落合モトキ、荒井萌、太賀、井之脇海 ほか