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2008年1月に西鉄ホールにて行われる劇団桟敷童子の「泥花」。主宰の東憲司さんが来福され、記者会見がありました。東さんは地元福岡県出身で、自身の劇団としては初の凱旋公演。さらに、東京以外の地方公演も初めてとのこと。

今回福岡で公演される「泥花」は、2006年に東京で上演されたものの再演。昭和30年代の筑豊・炭鉱の街を舞台に、今失われつつある家族の絆や命の大切さをストレートに描いた作品。東さんはこの作品について「初演当時は思い入れが強すぎて、そしてあまりにも私的すぎて、観てくれる人に受け入れてもらえるのかとても不安だった。だけど僕の一番好きな作品なんです」という。東さんの描く物語は、昔本当にあった出来事を元に、それを現代の価値観にリンクさせたような作風が多い。「この作品は自分の家族、特に筑豊に住んでいたおじいちゃんの顔を思い浮かべながら書きました。炭鉱の閉山で家族がばらばらになってしまう話ですが、一家離散というのは原因は違っていても今の世の中にでも確実に起こりうる出来事なんです。今だから、昭和30年代に生きていた人の気持ちを現代にリンクさせることができた気がします」と話す。

この作品をどうしても西鉄ホールでやって欲しいと粘りに粘った、プロデューサーの中村さんは「話題に上っていた作家さんだったので東京まで公演を観に行ったのですが、すごい衝撃を受けたんです。東京で観ている作品なのに博多弁だったので親近感が持てたということもありますが、何よりも感じたのは、この作品を博多で観た時の感覚は、きっと、もっと違うものになるだろうということ。そして福岡の人たちにどうしても観て欲しいと思いました」と、あたかもさっき公演を観てきたかのように去年の初演時の話をする。それだけ、観る人の心に、福岡人の心に訴える“何か”があるのかもしれない。

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劇団桟敷童子の作品は、舞台美術のスケールの大きさも見どころのひとつ。東京では公演会場となる場所は、劇団員全員で1から劇場を作ることがほとんど。だから今まで地方公演ができなかったのだという。それだけ舞台へのこだわりも強い。「客席を減らしてでも、舞台美術に手を抜きたくない。常に舞台美術の中で、物語が進行していくような芝居を作りたいと思っているんです。芝居というのはエンターテイメントなんですよ。だがら作品の最後にみんながビックリするようなスペクタクルも用意していますよ」

今や、東京ではチケットが入手困難な劇団のひとつとなっている劇団桟敷童子。その初の地方公演が東憲司のふるさと福岡で、やっと、公演が決定。待ち望んでいた人、観たことがない人、東憲司のパワー溢れる世界にふれるチャンスです。どうぞお見逃しなく。

 

 

●10月27日(土)発売 new.gif

泥花…明日ニ、咲ケ!

【西鉄ホール】
■公演日/2008年1月12日(土)14:00・19:00、13日(日)14:00
■作/サジキドウジ ■演出/東憲司 ■美術/塵芥
■出演/原口健太郎、稲葉能敬、池下重大、桑原勝行、小野瀬弥彦、川田涼一、鈴木めぐみ、外山博美、川原洋子、山本あさみ、もりちえ、松本しゃこ、新井結香、中井理恵、板垣桃子、椎名りお、岡部和恵、大手忍、田尾健介、ヨネクラカオリ(劇団阿佐ヶ谷南南京小僧)
■料金/3,500円(整理番号付自由席)当日/3,800円
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