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左/藤田善宏・右/勝山康晴

今回7回目となるコンドルズの作品は、福岡では初披露という「沈黙の夏」。いつものパワー全開のコンドルズもさることながら、この夏は、福岡ではみせた事のない、ストイックで、そしてインテリジェンスを感じさせる作品となりそう。そんな福岡では未発表の作品について、コンドルズの勝山康晴さん、藤田善宏さんにお話しを伺いました。

■今回は福岡を皮切りにスタートされるわけですけれども、まず意気込みなどを、先に。

勝山
福岡はイムズさんと一緒にやらせて頂いて今年で7回目なんですよ。でまあ、今回は、かなり今までとは違う系統の作品になるので、福岡の皆さんに新しい一面をお見せすることが出来るんじゃないかと思います。そろそろ、コンドルズの別の一面を、福岡のみなさんにも観てもらおうかなと思ってます。いつもどおりの公演だと思って来たら、あれ、全然違うじゃん!みたいな方が、裏切り感が楽しいじゃないですか。そういう部分も含めて、新しいコンドルズを観ることが出来ることだけは確かですね。

■では、まだ福岡のお客さんは観た事がないコンドルズに会えると?

藤田
違った一面が、みたいな。
勝山
これを機に、コンドルズを二度と観ないと言う方も出てくるんじゃないかという恐れもあるんですけど(笑)。でも作品のクオリティは圧倒的に高いですよ。コンドルズは、いつもの感じだから、まあいいんじゃないかなとか思ってる人も、もう一度コンドルズを観ようという風になってくれる作品ですね。ちょっとアーティスティックな作品なんです。こんなにきちんとした作品も作れるんです、という、ちょっと自慢みたいな公演ですね(笑)

■「沈黙の春」という作品をベースにされたんですよね?

勝山
そうです。2004年に公演した「沈黙の春」をベースに、かなりリアレンジした作品ですね。夏は、わりとエンタメ志向のところが強いんですけど、春は良平さんが、その時やりたいことをベースに作るというのが、企画の一番の大元であるんです。なので、そういう意味でも今回は全然違った感じですね。NHKのテレビ番組「サラリーマンNEO」でやっている、サラリーマン体操に近い感じですね。

■ああ!それを聞こうと思ってたんですよ。サラリーマン体操出るんですか?って。

勝山
サラリーマン体操でコンドルズのことを、たまたま知ったような方にとっては、もうばっちり!どんぴしゃの作品です。サラリーマン体操と、普段の夏の福岡での公演って全然違うじゃないですか。福岡でやってるのが王道作品と我々の中で呼んでるんですけど、コンドルズが世の中に打ち出していく上での方向性としてはあの感じなんですが、どちらかというと良平さんのテイストはサラリーマン体操なので。今回は、それが観れる舞台ですね。

■では、まだコンドルズを知らない人に、今回の作品を一言で説明すると、どんな感じでしょうか?

勝山
難しいですねえ〜。いつもそれは悩むんですよね。ま、でもサラリーマン体操見てよっていう(笑)

■そこですか(笑)

勝山
どうかな(笑)。今やサラリーマン体操が一番に分かりやすいんじゃないかな。あの体操見たら多くの人が、お!こいつら面白いじゃん!てなるでしょ。あれは、かなりコンドルズの良いところが出ている作品ですね。

■サラリーマン体操も含め、ダンスパフォーマンスされたり、お芝居、お笑い、映像まで色んなものがミックスされたコンドルズの舞台ですが、アイデアの元っていうのは何なんですか?

勝山
みんなで酒を飲みながらワイワイガヤガヤやるんですけど。メンバーそれぞれが、どこかからかアイデアを引っ張って来てるので、それぞれに、たくさんの引き出しがあるんですよ。だから良平さんが考えているものを全部舞台で、やっているのでは無くて、みんながこんなことやりたい、あんなことやりたいって言ってるのを、舞台にのせていくっていう感じですね。

■じゃあ、メンバーからの意見をまとめてやるんですね。まとめるのは誰ですか?

勝山
良平さんが、それをまとめるという感じですね。

■今のコンドルズのスタイルに確立されていった経緯を伺いたいんですけど。

勝山
そうですね。元々は良平さんが色んな事に興味を持ってる人だったので、ダンスから映画、音楽、さらに人形劇みたいなのも好きだし、まあ興味のあるものを、とりあえず全部のっけちゃおうみたいなことから始まったんですよね。で、それをやり続けてるんですけど。あなた達自身は面白いかもしれないけど、要するに何がやりたいのか分からないとよく言われるわけですよ。でも、何がやりたいのか分からないかもしれないですけど、やりたいことは明確で、このスタイルがやりたかったんですよ。そのめちゃくちゃなことを、なんか色んなものがのってる舞台っていうのをやりたかったので。だから確立されてったっていっても、まあ、最初からそういうスタイルだったんですよ。ただ多様な作品を作っていく上で、見せ方が上手になったりとか、色んなスタイルのものを一本の作品に見せる方法を思いついたりとか、そういうので今のスタイルが、徐々に出来て来たんですけど、根本はあまり何も変わってないですね。

藤田
最初は周りの人たちも賛否両論でしたね。面白いことやってりゃそれでいいの?みたいな。いいんです!とか言って(笑)

■でも、そのスタイルは、もはやコンドルズというジャンルですよね。

勝山
そうそう。良平さんは昔からそう言ってましたね。「コンドルズっていったら、ああコンドルズのあのスタイルね」っていう風に言われるようになればいいって。でもみなさんのおかげなんで、たくさんの人に観てもらえるようになってくると、もう誰も文句言いませんね(笑)最初はコンテンポラリーダンスのジャンルでみられる事が多かったんですけど、そうじゃないだろって(笑)

■私も最初は、コンテンポラリーダンスのジャンルの方だと思って、拝見させていただいて。ビックリしました。

勝山
えー?なんだこれ!?みたいな?(笑)

■嬉しい裏切りというか。ダンスかと思って観に行ってたのに、色んなものを、観せていただけて。なかなか心地よい裏切りじゃないかなと思って。

勝山
そうですね、僕もそう思います。だからまあ、結局ステージ上で何をやっちゃいけないなんていうルールは最初から一個も無いわけだし。単にやる側が勝手に、自分達はお芝居だから踊らないとか、自分たちは踊りだからしゃべらないとか決めてやっているだけであって。お客さんにとってはどっちでもいいじゃないすか。はっきり言って(笑)。

藤田
僕の友人が、なんでこの、コントの人たちは踊るの?って最初は言ってましたね(笑)逆だっつーの、みたいな感じで(笑)でもそれでもいいんですよ。それでお客さんが楽しんでくれていれば。

勝山
そういう意味では今回の作品は、「沈黙の夏」っていってしゃべらないっていうのが、まあしゃべるんですけどちょっとは(笑)テーマになってるので。

藤田
それは、沈黙を引き立たせるためのしゃべりなので。

勝山
うん。だからわりと今回はコンセプチュアルな作品なんですよ。そういう意味では、いつも福岡で観ていただいている方は、一番衝撃を受けちゃいますよね(笑)ええ!?しゃべんないの?コント無し? 客いじりなし?みたいな。無いんだよー今回はっていう(笑)

■ではコンドルズにしては、ストイックな作品ですか?

勝山
見た目はストイックに見えるでしょうね。ちゃんと観ていただければ、作品としてのまとまり感っていうか、イメージの強さっていうのが、すごくありますよ。完成度も高いし。なんか、色々ハチャメチャやって終わっちゃったねっていう感じでは無いっていう。がっつり一本観た、という感じが今までより強いと思いますね。

■では福岡で観る人には、余計にそういう印象が残るんでしょうね。

勝山
そうですね。僕達自身も福岡でこういう作品をやるのは初めてになるので。ちょっと緊張しますね。

■今回で7回目の公演となりますが、福岡のお客さんの印象や反応ってどうですか?

藤田
劇場もそうなんですけど、非常にやりやすいなと思いますよね。なんかもうイムズからじゃないと始められないなって、いうのはありますよね。僕達イムズに来ると、何でも出来る気がするんですよ、作品が。東京で色々と決まらないことでも、ここにくるとなんかどんどん決まってくっていう、なにかがあるんですね。劇場のありかたというか。非常にやりやすいんですよ。あとお客さんもよく観てくれてるというか。ノリが良いというか。だから福岡以外からスタートって考えられないですよね。広島からスタートっていうと、えー!絶対出来ないって思いますもん。

■それを聞くと、きっとファンの方はさらに嬉しいですね。

勝山
初日を幕開けするにはベストな場所ですね。お客さんも、わりと好意的に見てくれているので。ツアーの一番最初って大概、めちゃくちゃなものを毎回やってるんですけども(笑)。でも案外喜んでくれるみたいな(笑)。で、その福岡のお客さんの反応をみて、安心してツアーが始められたなあというような気、錯覚をいただけるという(笑)はっきり言って、テンションは一番高いですよ。ツアー全体を通して、福岡の初日が当然。

■では今回の「沈黙の夏」の、一番おすすめを教えてください。

勝山
そうですね、コンドルズの王道の作品っていうのは、間口が広くて、敷居が低くて、もう誰でも入って来い!って、で、最終的にはぽんぽんと階段3つくらい上がって感動、みたいなつくり方をしてるつもりなんですね。でも、この「沈黙の春」に至っては、間口は広いのか狭いのか分かんないし、階段上がれたのか上がれないのも分かんないんですけど、なんだか意味不明の価値観があるんですよ。なーんかこれすごい作品なんじゃない?みたいに思ってしまう。なんだか解らないマジックが働いていて、そこが最大の魅力なんです。

■この「沈黙の夏」のような作品があるから、いつもの面白いコンドルズが出来るんですね。

勝山
これは何か、圧倒的なインテリジェンスがありますね。パワーで押すコンドルズだが、今回は、知性を感じる作品(笑)ぜひ見に来てください!

 

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【イムズホール】
コンドルズ日本縦断大轟音ツアー2007
〜イムズパフォーミングアーツシリーズ07 vol.4
Summer Time Blues〜沈黙の夏〜

■8月11日(土)19:00、12日(日)13:00・18:00
■構成・映像・振付/近藤良平
■料金/4,000円 当日500円増
〈電子チケットぴあ/Pコード〉377-536 ★Pコードクリックでチケット購入できます
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