川端商店街さん
No.002 川端商店街さん

ケガの功名的かぶりモノ
今回登場する「川端商店街さん」は、頭の両側についた提灯が揺れる人気キャラ。このかぶりモノを作る時は「店の集合体である商店街をどう形にするか」「博多の老舗らしさをどう出すか」という2つの点でずいぶん悩んだ。
ある番組で色々頭の中でイメージした結果(ボクは設計図は書かない。頭の中で完成形を思い浮かべて一気に作り始める)、それぞれの店を象徴するモノを作り、それらを一つに合体させることで「集合体のニュアンス」を出し、さらに山笠の飾り山のように仕上げれば「博多らしさ」も出るとひらめいたわけ。…と、ここまで読んで「うん?写真は飾り山には見えないけど」と思ったアナタ、はいその通り。確かに完成形は飾り山には見えない。それはなぜか?(ああ、第二回目にして早くも赤裸々な告白をしてしまうけど)実は、完成形をひらめいたのは本番前日のことだった。必死に作業して、仏壇、提灯、印鑑、鉄砲、頭の上に置く川端ぜんざいのお椀までは何とか作ったが、飾り山のパーツを作る前に力尽きて寝てしまったのだ。翌朝目が覚めた時どれほどへこんだか。仕方なく飾り山を諦めて「出来ているパーツ」だけで新たな形を製作。ところが、この即興製作が「まるで、はじめからこの形を目指していたのか」と思うぐらい良い形に仕上がったのだ!もちろん劇団員やお客様にも大好評。というわけで、飾り山にするつもりだったことは誰にも言わないまま今に至っている。