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2013年4月27日(土)に公開され、好評を博した『図書館戦争』。公開後もファンからの続編を希望する声が相 次ぎ、2015年10月10日(土)に『図書館戦争 THE LAST MISSION 』としてスクリーンに帰ってきます!
今回、続編を製作するにあたり、チーム『図書館戦争』が再結集!主人公の図書隊のエリート隊員で、新人を厳しく鍛える鬼教官・堂上篤(どうじょうあつし) 役に岡田准一。本作のヒロインであ り、高校時代に自分を助けてくれた図書隊員に憧れ、図書隊に入隊した新人女子隊員・笠原郁(かさはらいく)役に榮倉奈々。原作ファンから“実写化するならこのキャストで!”と熱望された、岡田× 榮倉の最強タッグが再び実現!
前作同様、メガホンを取った佐藤信介監督に、ストーリーの構想から撮影秘話まで、お話を伺いました。

 

◆この「図書館戦争」は、最初から二部構成が予定されていたのでしょうか?
いえ、最初からではなかったですね。前作で結果がでたら、やりたいな、くらいの感じでした。ただ、前作を製作している段階で、冗談半分ですけど、次はこんなことしようとか、続編やりたいなというような話はちらほら出ていました。前作の撮影の雰囲気もよかったので、みんなで盛り上がってはいたんですけど、でも実際にやるかどうかというのはその時点では決まっていなかったですね。だけどムードとしては原作の有川先生もやって欲しいという感じでしたし、撮影して編集していく中で、そういう話がなかった訳ではないですが確定ではなかったですね。最初の映画が完成して試写をやった時に、有川先生を含めて続編をやって欲しいみたいな感じにはなってきたんです。

◆前作が完成した時に、続編をやりましょうということになっていたんですか?
やりましょう、まではいかなかったですけど、正式にやりたい、っていう。まだ願いの段階ですね(笑)。本格的にやろうかという話になり始めたのが、公開した後、オーストラリアで日本映画を上映する機会があって、その時に図書館戦争を上映していただいて、その頃、次はどういう感じに作るかということを具体的に話そうよと、プロデューサーと脚本家の野木さんと三人で話し始めたんです。

◆今作を撮影される時に、メインを茨城県展に置かれたのはどうしてでしょう?
一作目は、大きな戦いを描いたので、続編でもその部分に期待される方も多いと思っていたので、その形は踏襲したほうがいいかなと。そうすると大きな戦いを最後に持って行きたい。僕の頭にあったのは、その中で、前回と違って、郁が戦争に巻き込まれて、堂上と行動を共にする、そこでドラマが生まれる感じがいいなと思っていたんですよ。茨城県展の話がいいんじゃないかいう話になったのですが、そうすると(原作の)2巻と3巻を映画で1本にするのか、という話になるわけです。他にも入れたいエピソードもあるし、どうしようか、と悩んでいた時に、プロデューサーから、今回の作品をテレビと映画の二部作というやり方もある。例えば一本をテレビドラマとしてやって、一本は映画でやったりするのはどうかな?という話が出てきて、それは僕も賛成でした。なので割と早い段階でそういう話になってましたね。ちょうど原作の2巻も郁のお父さん、お母さんの話とか、身近なストーリーがメインなので、それを無理矢理映画でエンターテイメントにするのではなく、あえてドラマだけやる。それを同時にリリースするということの方がファンの方にも喜んでいただけるんじゃないかと。

◆では5日に放映されたテレビドラマでは、郁たちのバックボーンみたいなことが描かれていて、その先がこれから公開のTHE LAST MISSIONに繋がるということなんですね。
そうですね。毬江ちゃんが出て来る2巻目の物語をドラマで作って、THE LAST MISSION に繋がる、という感じです。もちろん、1作だけ観ても楽しめるように、一つ一つのエピソードを完結する形では作っています。

◆今回の構成は原作中のいくつかのエピソードがいっしょに描かれていますが監督の思惑は?
後半から、茨城県展に向かって行くというストーリーにしたかったんです。戦闘中に色んなドラマが進んでいく感じがいいかなと。茨城県展にはどこかそういうムードがあったし、今回は太い物語の柱がずっと進行していて、それにみんなが巻き込まれたり、そこで出会いがあるとか、新しい気持ちになっていくとか、そういう全体を通した大きな戦いの物語にしたいというのがあって。手塚慧という松坂桃李くんがやっている敵役が登場しますが、その敵が明確に意志を持って登場するんです。そこに向かって図書隊がどう対峙していくのかという、いわゆる戦いの王道のストーリーになっていっているんです。前回は郁の成長を描く、みたいな部分がメインにあったので、今回は逆に郁が巻き込まれていく、事の中心になっていくというか、それが危機として描けないかなというのがありました。なので、後半はだんだん戦いに進展していくというような感じになっています。

◆それは終わりの画が見えていて全体を構成されていたのですか?
そうですね。もちろんシナリオをお願いする前に話をするんですけど、とはいえ原作がありますので、野木亜紀子さんがシナリオを書かれる前に、僕的にこんな感じがいいかな、みたいなリクエストは入れます。僕がお願いする話は端的で、要は軽く始まったような戦いなんだけど、いつの間にか、ずぶずぶと泥沼化していくというか、前作のカラッとした戦いの終わりじゃなくて、戦いの中で戦争が泥沼化していく様が描けないかと。そして「正義」や「自由を守る」などと言っていた綺麗な言葉が、現実の前で、ひび割れて見えてしまうような一瞬、そういう理念の危機みたいなものが描けないかなとか、その最中、夜疲れ切って停滞している時に、敵が上げている照明弾が、花火みたいに綺麗見えてしまう。それをぼーっと見ながら、ふと日常の戦いとは全く関係ない話をするとか、そういうシーンが見たいんだ、とは言いました。あるいは最後、郁が頑張って走ったその先で、まるでマラソンを走り終わった選手のように倒れ込むのをみんなが支えるとか、いくつかのそういうビジョンを持って話をしていました。なので、僕がやりたかったことは、一通りできたなと思っていますね(笑)

◆北九州市中央図書館で戦闘のシーンは撮影されていましたけど、ロケハンも含めて全国でたくさんの図書館を見てこられたかと思います。その中で、選ぶポイントになったのは?
この場所は、前回選んだんですけど、最初は図書館はセットで作ったものに、CGで手を加えて、図書館の内部とかを作ろうかなとか、話していたんです。ですが、映画の顔になる画が欲しかったんですね。図書館ってやっぱり顔があると。で、世界の図書館を見ていると、独特のフォルムで建物自体が、色んなものを表現している建築が多かったんですよ。それが素晴らしくて。僕自身は日本でそういう図書館を見たことがなかったし、無いんじゃないかなと思ってセットだと言っていたんです。とすると、そこに所蔵する本は全部集めないといけないし、大変だなという話になっていた時に、制作部の方がいくつか日本の図書館の写真を見せてくれたんです。その中に、あの磯崎新が建築した図書館があったんです。パッと見たときに、堅牢な地を守る感じがあったり、作品中に出てくる図書館には、基地の側面もあったりしたので、コンクリートの建物で、というイメージがあったんです。ちょうどそのイメージにぴったりで、上が薄い緑の屋根が兵舎っぽくなっていたりとか、これはピッタリだと思って、実際に見に行ったら、中の雰囲気もよかったし、それでかなり期待をして行ったところ、期待通りというか期待以上で、あ、もうココだ!と思ったんです。

◆すごく幻想的というか、突然ああいう建物が現れますよね
劇中では小田原の図書館も出てくるんですけど、それもイメージがなかなかな合う建物が見つからなかったんですけど、その北九州中央図書館の近くにもうひとつあるからと言われて見に行ったら、もう建物が少し見えてきた段階で、あ!あれだ!って言って(笑)ホントはもっと市街地でと思っていたんですよ。でもあの建物を見てしまったら、そんなコンセプトは捨ててしまって(笑)あそこがいい!みたいになったんです。ちょっと小高い丘になっていて、そこに草むらがあって、それが草原のように見えて、これはいいな、ここで戦おう!みたいなことを言って。勝手に(笑)。で貸していただけることになったんですけど、撮影時、草原が刈られちゃってたんです。やっぱりあの草がよかったって事で、わざわざ他の河原からダンプカーで運んで、全部植えたんですよ。だけど、あれがあるおかげで素晴らしい戦場シーンが撮れたんです。北九州の方は、本当にすごく協力していただいて、もちろん夜に(銃声などの)音がしますから、近隣の方々への配慮もしていただいて、映画に対して理解をしていただいているなと思っていますね。

◆では図書館の中は、どのようなイメージで選ばれたのですか?
その時に日本にも素晴らしい図書館がたくさんあるということが、下調べの段階でわかってきて、全国で合う図書館を見て回ったんですよ。その中から組み合わせられるという図書館を選んでいて。とはいえ、中と外がバラバラになってしまってはいけないので、中を見て、例えば新潟の図書館と北九州の図書館はどちらもコンクリートの壁面というのが特徴的で、やっぱり共通点があったんですよ。で、これは組み合わせられるねということになりました。水戸の図書館も、コンクリートの質感が廊下にあったりして、木とコンクリートという共通項があるなと思って、その3つを組み合わせようということになりました。他にも魅力的な図書館はあるんですけど、そういう共通項があるものを選んで作ったのが劇中にでてくる図書館です。気分としては、未来な感じもあるんだけど、ちょっとレトロというか。感覚的に少しバックしている感じがある空間で、カチッとした直線で構成されている雰囲気というのを探してた感じはありましたね。

◆今回、キャストの方はほぼ前作と同じですが、主演の岡田准一さん、榮倉奈々さん、俳優さんとしての魅力は?
前作以降、みなさん大分活躍なさっておられていて(笑)それぞれにみんなが主役じゃないのか、と思うほどの役者さんになられている。もちろん前回から、キャラクターに合わせたキャスティングしているんですけど、前回は細かいキャラクターの描写を手探りでやっていたんですけど、今回はそれをやる必要がなかったので、キャラクター作りに関して、今回新たにリクエストしたことはないんですけど、物語の構造として、前回のようにキャラクターが成長していくということではなくて、どんどん追い詰められていく郁であるとか、それをそっとサポートする堂上であるとか、好きなんだけど言えないとか。各々そういうところは話ながらやっていきました。この2年間でみなさんが踏んだ経験値なのかな、やっぱり独特の成長感がありましたね。実際は前作から2年経っているんですけど、映画の中では1年経っているんですよね。そうすると郁もきっと成長しているはずだと。だから榮倉さんも、できないことが出来るようになっていたり、発言の仕方を変えたり、そういう部分は演技としてやるんですけど、演技で出ない雰囲気が一回り大きくなっていたように思います。郁は、凜々しくなったとも感じていたし、岡田さんも大河ドラマを1年間やられた、どうにもならないオーラが(笑)。オーラありすぎだろって思ってしまうくらいだったんですけど(笑)、撮影に入るとサクッと堂上に戻られる。堂上ってずっしり落ち着いたところもあるんですけど、ちょっとキュートな部分もあったりするので。今回、より自在にそういう部分を演じてもらえたような気がしましたね。福士くんも主役級の俳優さんですけど、撮影に入ると手塚でしかあり得ない感じにちゃんと戻って来てくれる感じがある。ルーキーさというものをきちんと持っていて、手塚に戻って来てくれる。みんなすごい安定感を持って演じていただきましたね。

◆最後に、監督から一言お願いします!
もちろん、前作をすごく好きになってくださったみなさんから、たくさんお便りというか、Twitterとかでも「続編をぜひ!」と言っていただいていたのはとてもうれしかったんです。もちろんみなさんの期待にも応えつつ、さらに新しい形でそれを超えた作品になっていたらいいなと思いますので、ぜひ、映画館で観ていただきたいですね。図書館戦争って実はこれで3本出来たことになるんですよ。前作の映画、テレビドラマ、そしてこれから公開の映画。回を追う毎に世界観が広がっています。もちろんどれも一つ一つ完結して楽しんでいただけますし、最初にこの作品を見ていただいて、前作を観ていただいても面白いですし、ドラマを見ていただいたり、小説を読んでもらったりしても面白いです。他では絶対に描かれたことがないような、独特な世界観がありますので、それを楽しんでいただければと思います。

 

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★応募方法

ご応募はこちらから↓

http://goo.gl/forms/2MSNBOKv0f

【応募締切】11月6日(金)

 

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監督:佐藤信介 脚本:野木亜紀子
原作:有川浩(角川文庫)
出演:岡田准一、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、栗山千明(特別出演)、石坂浩二 他

http://www.toshokan-sensou-movie.com

 

(C)2015“Library Wars -LM-”Movie Project