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モントリオール世界映画祭で、2冠に輝いた作品がいよいよ公開!

吉永小百合が初めてプロデュースした映画『ふしぎな岬の物語』 女優・吉永小百合が初めてプロデューサーとして参加した主演作『ふしぎな岬の物語』が、モントリオール世界映画祭で「審査員特別賞グランプリ」と、「エキュメニカル審査員賞」をW受賞。公開に先駆けて、吉永小百合、竹内結子、成島出監督が来福。 作品について、またモントリオール世界映画祭での受賞した際の感想などを語ってくれました。

プロデューサーと主演女優を務められた吉永小百合さんは 「成島監督の作品を観させていただいていて、いつかいっしょにお仕事ができたらと思っていたのですが、私が長く一緒にお仕事をさせていただいている長沼六男撮影監督が何度も成島監督とお仕事をされていて、私と監督を引き合わせてくれて実現しました。今回初共演の竹内結子さんは、今まで出演されている作品を拝見していて、とてもチャーミングな方だと思っていました。実際に共演させていただくと、とてもフレッシュでナチュラルで、いっしょに芝居をしていても芝居ではなく昔からの知り合いだったような気持ちになってとてもやりやすかったですし、とてもいい時間を過ごすことができました。 阿部さんも初めてだったのですが、実は阿部さんがまだモデルから俳優のお仕事を始められた頃から存じ上げていて、そして今、とても大きな存在感のある俳優になられていて、今回の役もとても難しい役なんですけど、研究に研究を重ねて演じていらっしゃっていてとても感心しました。鶴瓶さんとは三度目の共演となりますが、今回初めて家族でない役をやらせていだいて、お互いの気持ちを通じ合わせる役だったのですがラストの別れのシーンなどはとても印象的なシーンになりました。
映画の舞台となった岬のカフェも映画と同じように火事で焼けてしまって、今もプレハブのようなところで営業をされているんですけど、温かみがあってとても素敵な場所で、店主の玉木節子さんという方は、みんなを大きな包容力をもって迎えてくれるような方だったんです。撮影が終わると節子さんのコーヒーを楽しんでいましたし、なんと言っても岬カフェからみえる景色が絶景なんですね。東京湾が一望できて、特に夕日が沈むときが最高で、そういう場所で撮影ができて心が癒やされました。実は私はコーヒー党ではなかったのですが、この映画を通じてコーヒーは人に安らぎを与えてくれるし、丁寧にコーヒーをいれていると気持ちが安からになると感じました。」

初共演となった竹内結子さんは 「台本を初めて読んだ時に、この世界の中で言葉で伝わるイメージもあると思うんですけど、その場所にいってみないと生まれてこない、岬にあるカフェで飲む悦子さんのコーヒーの味や雰囲気などを体験していくともっとたくさんの色がついたり、現場の香りがしてくるような作品になるのかなと思いました。台本は読んでいると本当に心が穏やかになるような気がしました。 吉永小百合さんは、同じ世界を志したからには、一度は共演させていただきたいと思っていた方でしたので、オファーをいただいてとてもうれしかったです。本当にこんなチャンスが私にめぐってくるのかと思ってしまったほどです。そして吉永さんから直筆のお手紙をいただいて、これはもう家宝にしなくてはならないと早速額縁を注文しました(笑)
実は、実際にお会いして、本当に緊張していたんですけど、今回はプロデューサーとしても現場にいらっしゃったからなのか、とてもテキパキと現場を切り盛りしてくださるお姉さんといいますか、頼もしい先輩といいますか、追いかけたくなる背中をみていて、私は安心してこの船に乗ればいいんだと思えるような、緊張がすっとほどけていくような感じもありましたし、吉永さんに言っていただいてとてもうれしかったのですが、本当に昔から知っているような雰囲気を作ってくださったので安心して撮影に挑むことができました。日に日に、吉永さんと過ごす時間が増えていくとこれは恋に落ちてしまいそうだなと。男性だったらその手をはなさいと思いました。とても事細かに気遣っていただいて、惚れない女性はいないと思います(笑)
阿部さんと鶴瓶さんは、いつもこのお二人は、いつも競争なさっているんです。吉永さんから何通手紙をいただいたとか、どこに食事に行ったとかを自慢し合っているのですが、私は今回吉永さんと福岡に来たことで、おいしいご飯もいっしょに食べましたし、自慢したいことが密かにたくさんあるんですよ、とお二人に言いたいですね。
私はコーヒー党で、小さい頃から両親が飲んでいるのが羨ましかったですし、香りで人をしあわせにできるというのはコーヒーの魅力だと思いますし、撮影しながら、吉永さんといっしょにいれたコーヒーを楽しんでいました。これは阿部さんと鶴瓶さんに自慢したいことのひとつですね」

また、モントリオール世界映画祭の受賞について 成島監督は 「残念ながらスケジュールが合わずに行けなかったのですが、受賞したことを吉永さんからすぐにメールでいただいて、本当にうれしくて、海の向こうに虹がかかっているというのが映画のラストシーンなのですが、まさにそのシーンのように遠い海を越えて遠いカナダの地で同じ気持ちでいてくれているんだということを、改めて感じられてうれしかったです。」

吉永小百合さんは 「8月27日に阿部さんとモントリオールに発ったのですが、その空港で米倉斉加年さんがお亡くなりになられたことを聞いたのですが、全く信じられない思いで、とても残念でしたね。米倉さんがモントリオールの結果を本当に楽しみにしていたと後から伺って、戻って来て米倉さんやりました!とお伝えしたいと思いました。本当に残念ですけれども、私の中ではまだ実感がなくて。今回の映画を観ていただいて米倉さんをいっしょに偲んでいただければと思います。モントリオールで賞をいただいたことはとてもうれしいことだったのですが、帰ってきて竹内さんの出演されている舞台を観に行って報告をしたら竹内さんが「日本中のみんなが喜んでくれていますよ」と言ってくださったんです。それでより一層うれしくなって、幸せな気持ちになりました。」

『ふしぎな岬の物語』は、人と人とのつながりや、老いや死といった根源的なテーマも併せ持つ作品。丁寧に描き出された心温まる日本映画が、国境を越えて世界に認められる作品となった。 コーヒーのあたたかさと共に、人とのつながりのあたたかさも感じられる映画を、劇場でぜひ。

『ふしぎな岬の物語』2014.10.11全国一斉ロードショー

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◎企画:吉永小百合 成島出 ◎監督:成島出 ◎原作:森沢明夫「虹の岬の喫茶店」(幻冬舎文庫) ◎出演/吉永小百合 阿部寛 竹内結子 笑福亭鶴瓶 笹野高史 小池栄子 春風亭昇太 井浦新 吉幾三 片岡亀蔵 中原丈雄 石橋蓮司 米倉斉加年 他 〈2014年・日本・117分〉

(C)2014「ふしぎな岬の物語」製作委員会