学ランの快男児、西鉄ホールに初登場!

学ラン姿で汗を振りしぼり、全力でパフォーマンスを繰り広げるダンスカンパニー「コンドルズ」。昨年閉館したイムズホールで20年間福岡公演を続けてきた。そして今年、場所を西鉄ホールに新たな意気込みで福岡に乗り込んでくる!コンドルズにとって、21年目の新しいスタートが始まろうとしている。

今回は、地元で活動する劇団「万能グローブガラパゴスダイナモス」のメンバーを中心に福岡の表現者たちとコラボレーションする企画も考案中。コンドルズのプロデューサーであり今回の企画の火付け人である勝山康晴、福岡出身で新婚のぎたろーの二人が本作について語ってくれた。

——前回はイムズホールが最後の公演で、今回から西鉄ホールに場所を変えての公演になるそうですが、会場の雰囲気も異なると思いますが、どんな感触ですか?

勝山康晴:(以下:勝山)西鉄ホール自体が演劇をやるような作りになっているので、演劇作品のような舞台になるだろうなとイメージしています。イムズホールの時は、どちらかというとライブっぽかったんです。だいぶこれまでとはイメージが変わりますよね。むしろ僕たちとしては劇場の方が得意なんですが(笑)。でも海外も含めてとにかく色んな場所、色んな環境の中で上演してきたので、どこに行っても僕ら自身は変わらない力を持てるようになっています。

——福岡でも21年目になりますが、今回はどんな作品になるんですか?

勝山:今回は、福岡で活動する劇団「万能グローブガラパゴスダイナモス」のメンバーを中心に福岡のアーティストとコラボレーションするコーナーを考えています。踊りは僕らが振り付けたものをやってもらうんです。実はコンドルズはコラボレーションをあまりやっていなかったのですが、今回は福岡の人たちとコラボレーションをやりたいなと思って。
以前博多座でプロデュース公演をした時に、いっしょにやる機会があって特にガラパのメンバーは気が合うのがわかっているので、タイミングが来たらいっしょに作品を作ってみたいなという気持ちがありました。
これまで毎年同じ会場でやっていたのですが、今回から新しいホールに変わるのでこのタイミングで何か一緒にできたらと思って声を掛けました。

——ガラパと一緒にやるというとお芝居になるんですか?

勝山:ダンスは絶対にやってもらいます(笑)。そして、コント脚本の一部をガラバの川口大樹くんに書いてもらおうと思っています。なので福岡でしかやらないコンドルズの公演をやろうと思っています。

——勝山さんが感じるガラパの面白さはどういったところですか?

勝山:川口くんの天才ぶり。彼の言葉のセンスは素晴らしいと思います。普通の言葉を面白く使うというテクニックに長けている。ひとつひとつは普通の言葉なんだけど、組み合わせの妙みたいな。そこがすごく上手いんですよ!

——ぎたろーさんは川口さんと年齢は近いんじゃないですか?

ぎたろー:僕が高校三年生の時に川口は一年生で大濠高校の演劇部でいっしょにやっていたんです。だからめちゃくちゃうれしいんですよ。当時はそんなに演劇が大好きっていう感じでもなかったんですが、そんなヤツが福岡一の動員を誇る劇団をやっているなんて、あの頃からすると想像もつかないですけど。川口も僕を先輩として今でも慕ってくれているので、一緒に作品を作るのはすごく感慨深いですね。

——西鉄ホールでの公演も久しぶりですよね?ギンギラ太陽’s以来?

ぎたろー:10年ぶりくらいに西鉄ホールの舞台に立つことになります。コンドルズが新しい取り組みを始める場所が、僕の活動のきっかけとなった劇場でもある西鉄ホールなので、今回のコンドルズの公演も新しいきっかけになったらうれしいです。
実は昨年の6月に結婚したのですが、挙式は筥崎宮であげました。やはり僕の人生のターニングポイントには地元である福岡があるので、僕個人としてもかなり頑張りたいと思っているんです。

——コンドルズの公演は勝山さんのセレクトされる音楽もたのしみのひとつですが、今回は?

勝山:音楽はね、オールドロックスタイルに戻ろうかと思っています。これまでも新しい音楽を取り入れてやって来ましたが、確実に日本の音楽の技術もあがっていますし、名曲が溢れている。日本の音楽も大好きなんですが、ここはあえて、ギター音が響く王道のロックスタイルにしようかと考えているところです。

——コラボレーションということは、双方のファンが新しい経験をするきっかけにもなりますね。

ぎたろー:僕らのファンの方も遠方から福岡に来てくださる方もいらっしゃいますし、そういう方に福岡の劇団を新しく知ってもらうことができます。逆にガラパのファンの方に、コンドルズというダンスカンパニーを知ってくださる機会にもなるので、いい形で相乗効果がでればいいなと。

勝山:僕らも、いい年なのでこれからの若い人たちに、僕たちが培ってきたものを次世代に継承する、社会に還元することを考えちゃいますね。まさか自分がこんな風に考えるようになるとは思わなかったですけど(笑)。そういう意味では福岡の若い劇団といっしょに創作ができることは楽しみにしているんです。
コンテンポラリーダンスというのは、新しい既成概念のないクリエイティブなダンスなんです。だったらどんどん新しいことをやって、これもある種コンテンポラリーのひとつであるということを示していきたいし、もっと先鋭的なもの作りをしたいですね。
もうそろそろ“わかりやすさ”から脱却しないとダメだと思うんです。わかりやすいものが評価されやすく、わかりにくいものが“わからない”という理由で浮上してこない。芸術はわかりやすいものばかりではないでしょ?ダンスや演劇などをやる表現者はそこから逃げたらダメですよ。そういう意味ではコンドルズはこれからも先鋭的でいたいと思います。

 

 

コンドルズ福岡新始動公演2022
「GIANT STEPS」

【西鉄ホール】
■9月3日(土)14:00・18:00
■構成・演出・振付/近藤良平
■出演/石渕聡 オクダサトシ 勝山康晴 香取直登 鎌倉道彦 ぎたろー 黒須育海 古賀剛
ジントク スズキ拓朗 田中たつろう 橋爪利博 藤田善宏 安田有吾 山本光二郎 近藤良平

■料金/一般 5,000円、U25 3,000円[25歳以下の方対象・要証明書]、障がい者 2,000円(全席指定・税込)
※U25は入場時、年齢確認あり。要身分証明書提示。
※障がい者チケットは入場時、障がい者手帳をご提示ください。
※車椅子スペースをご希望の方は、公演事務局(092-532-1830)までお問い合わせください。
※当日券は500円UP
※未就学児童入場不可
■問い合わせ:コンドルズ福岡公演事務局 092-532-1830