「ギャングキング」「セブン☆スター」などを執筆し、ヤンキー漫画のカリスマとして人気を誇る柳内大樹が想いを込めて放つ、渾身の熱き青春漫画「軍艦少年」が遂に実写映画化!
気の荒い主人公・坂本海星役を演じたのは、劇団EXILEのメンバーとして注目を集める佐藤寛太。主人公の父・坂本玄海役を加藤雅也、海星の同級生・結役に山口まゆ、海星の友人・純役に濱田龍臣らに加え、赤井英和、清水美沙、大塚寧々など、フレッシュな若手俳優とベテランの実力派俳優が脇を固める作品となった。
監督を務めたのはYuki Saito。また、映像作品のロケーションとして脚光を浴びる軍艦島が舞台となっており、世界文化遺産登録後初となる映画撮影を敢行。
本作で主人公を演じた佐藤寛太にインタビュー

◆原作を読まれてどのような感想を持たれましたか?

佐藤寛太:映画のオファーをいただいて、原作を読んだので自分が演じる役という印象だったんです。なので意気込んで読んだ記憶はあります。これからこの役を自分が演じるんだと思って読んだのですが、原作の柳内大樹さんの『ギャングキング』とかを学生時代に読んでいたので、どういうスタイルの作品を書かれるのかも知っていて、熱血で真っ直ぐでヤンキーなんだけど自分の心に正直な男たちを描かれていたので、そういうカッコ良さを演じられることがすごくうれしかったです。なので、普通に漫画を読むというよりは、僕だったらどういう芝居をするかなと思いながら読んでいた気がします。

◆監督と役柄について相談されたことはありましたか?

佐藤寛太:脚本がとても良くて、漫画の面白さを残しつつリアルな表現にもシフトチェンジされた脚本だったので、そのまま演じたという感じです。

◆この作品のテーマのひとつに“喪失”がありますが、身近にそういう経験をされた方がいらしたら、佐藤さんご自身はどう寄り添いますか?

佐藤寛太:歳を重ねると人を失う機会も増えますよね。それを考えるとただ一緒にいるのが優しさなのかな。僕は三人兄弟なので、おそらく家族が一人になることはないと思うんです。その関係性にもよりますが、家族でも友人でも恋人でも一緒にいることが大事なのかなと感じています。一人じゃないよ、ということを伝えるには言葉ではなくて、一緒に居る時間を感じられるかだと思います。

◆佐藤さんは福岡のご出身で、今作は長崎・軍艦島が舞台になっています。九州でゆかりのある土地やスポットがありますか?

佐藤寛太:僕は父親が長崎出身で母親は福岡出身なんです。両県で土地に縁のある作品をやらせてもらった経験があるので、ご縁があるなと思っています。僕自身の思い出というと、通っていた学校やその帰り道、地元の公園は今でも覚えています。
福岡・大名にある「EXPG」というスクールに通わせてもらってたんです。レッスンの空き時間に仲間と行ったお店や食べ物、スクールに関わる思い出は色濃く残っています。百道浜などは学生時代に遊びに行っていた場所なので、縁の場所でもありますね。

◆父親役の加藤雅也さんと共演されて印象に残っていることは?

佐藤寛太:雅也さんがこれまでのキャリアの中で学んできたことや経験から得たことを教えてもらったりはしました。雅也さんとは年齢も違うので、僕がこれから経験を重ねていく中で、教えていただいたことを学べる時があるんだろうなとは思いましたが、役についての話はあまりしなかったですね。割とおしゃべりされる方なので、和気あいあいとさせていただきました。

◆父親に対して反目するけれども尊敬もしている、そんなお芝居に感じていました。そういう部分は意識的に演じられたのでしょうか?

佐藤寛太:喧嘩をすることもあるけれど、やはり親であることに違いはないので、最終的には尊敬をしているし、だからこそ厳しく当たるところもあると思います。なので、他人に対する冷たさと肉親に対する冷たさとは違うだろうなと思って演じていました。

◆「軍艦島」が物語の鍵となる場所ですが、実際に行かれてみていかがでしたか?

佐藤寛太:廃墟なので人もいなくて静かな場所ですよね。僕たちの長崎での宿泊先から見えていたんですよ。そこから見ていた時は、遠目でも割と形がはっきりしていて、人口島のようなイメージを描いていました。実際に撮影に向かう時はテンションも上がっていたんですが、島に降りたってみるとものすごく静かで、明らかに人が居た痕跡も見えて、静けさからくる感動のようなものを実感しました。共演者の方々もそう感じていたのか、上陸した途端に静かになってそれぞれに軍艦島という場所を感じ取っているようで、厳かな気持ちになりました。今回は普段入れないところまで入れていただきました。原作が書かれた時代は、普通に入れる島だったので、原作通りの場所に立たせてもらった時に、原作を読んでいたからか既視感を持ったんです。それくらい原作が忠実に描かれていたのだと思います。特別な経験をさせていただいている気持ちになりました。

◆今回の作品をとおして得た気づきや発見のようなものはありましたか?

佐藤寛太:自分が誰かを失ったとか、人が誰かを失った時、どうしてあげるだろう?ということがこの映画の中での大きなテーマのひとつなので、そこはこの原作を読んだ時からもそうですし、こうやってプロモーションをさせていただいている今でも実感することです。そういうことを作品から学べたということは、僕にとって宝になりました。あと、僕は中学生の頃にこの仕事をやりたいと思って始めて今も続けられているということは、夢が叶ったと言っていいと思うのですが、叶った瞬間から次の目標が出てくる。そんな中で、自分がこの作品をやりたいと心から思える作品で、そこに集まってくれたスタッフやキャストのみんながいい作品を作りたいと思って一致団結する作品に出会えたことは僕にとっては素晴らしい経験になりました。

 

 

 

 

 『軍艦少年』12/10(金)全国ロードショー

【監督】Yuki Saito
【脚本】眞武泰徳
【原作】柳内大樹『軍艦少年』(講談社「ヤンマガKC」刊)
【出演】佐藤寛太 加藤雅也
山口まゆ 濱田龍臣 柾木玲弥 一ノ瀬ワタル 花沢将人 髙橋里恩 武田一馬 赤井英和 清水美沙 / 大塚寧々

©2021『軍艦少年』製作委員会

 

ヘアメイク:KOHEY
スタイリスト:平松正啓(Y’s C)