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コンドルズ「SKY with DIAMOND」福岡フェス(?)の全貌やいかに!?

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左・山本光二郎/右・勝山康晴
今年で福岡公演10年目を迎えるコンドルズ。
本公演もワークショップもヨガもバンドもCD・DVD発売も、全てが10年目の福岡公演に集結する。もはや今年は「福岡フェス」な気持ちでやってくるという。「シアタービューフクオカ」では、本誌では近藤良平さんに、そしてWEBでは、本誌でコラム連載中の勝山康晴さんと山本光二郎さんにインタビュー!


■今回のツアーはどんなテーマで作品づくりをされるんですか?

勝山
今年の福岡はもう10周年公演です。今回のコンセプトはそれにつきますね。もちろん、全国で同じ作品を上演するんですが、気持ちのコンセプトとしては、10周年記念感謝祭みたいなものですよ。公演の前にワークショップも子供向けと一般向けと両方やりますし、本番の初日は良平さんの誕生日なのでお客さんと一緒にお誕生会もやるし、さらに翌日には青田さんのヨガワークショップもやって夜はバンドのライブまでやりますからね。もうこれフェスでしょ。これだけ全部やるのって福岡だけですから。コンドルズの全てが体験できるっていうのが、福岡のコンセプトかな。公演も含め「コンドルズとは何だ?」というのが全て今回の福岡で伝わる(笑)感謝も込めて全て見せます!

山本
福岡10周年だからといって、これまでの集大成を観てもらうんじゃなくて、これから始まります!っていう形のフェスにしたいですね(笑)

勝山
このフェスを来年も続けていこう!むしろ来年はまた一年目みたいなものですよ。

■またリスタートを切ると?

勝山
そう。もう福岡はフェスですから(笑)でもホントにそれが一番のコンセプトであり、テーマですね。

山本
僕がお客さんだとしたら、このツアーは福岡を観るか北海道を観るか、ですね。

■最初か最後ってことですか?

山本
そうそう。最後どうなっているか、そしてそれが元々どんな作品だったのか(笑)知りたいじゃないですか。

■私だったら最後が観たいですね。2年前のアンタッチャブルツアーは、初めて福岡でツアーファイナルをやられたんですよね。その時に作品のクオリティーに驚いたので(笑)

勝山
あ、この人たちこんなにいい作品作ってるんだって?

■はい(笑)ちゃんとしてるんだって少し感動しました。

勝山
(笑)いつも福岡はね公演初日だから慌ただしいんだよね。でもね、福岡には初期衝動をみせに来てるんですよ(笑)一番いいところですよ、捕れたての魚みたいな活きがあって。ボジョレー・ヌーボーかな。新鮮味が売りなんで(笑)

■では今回のツアータイトルについては?どうしてこのタイトルに決まったんですか?

山本
今回は「SKY with DIAMOND」ということで、題材的に広がりがあるのが空かなと。そういうコンセプトをもって作品を作っていこうと。空はいつも見上げたらみんなの上にあるように、僕たちも常にみなさんが見上げるとそこにいるよという意識ですね。もちろん晴れてる日も曇ってる日も色々あるけど、コンドルズはいつも同じ所にいるよっている懐の大きさをテーマにしようとしてるんです。

■作品としては大きなテーマを持った作品ということですか?

勝山
そう。スケール感のある作品にしたいと思ってますね。やっぱり人間たるもの、やっぱり青空が似合う存在でありたいですよ。青空は若者の特権ではないですから、全ての人に共通する感覚としてね。

■え?今回の「シアタービューフクオカ」の勝山さんのコラムでは真逆のことが書かれていますけど(笑)

勝山
あ、僕自身は雨が好きですけど(笑)晴れよりも雨が大好きですけど、青空の似合う人間ではありたいと思いますね。

山本
「SKY」というのは、必ずしも「ブルースカイ」がいいというのではないですからね。

勝山
空の遠くを眺めている人間でありたいですよね。生きていく上で、横ばっかり見てると辛いじゃないですか。下見てるのも辛いしね。

山本
僕はね、人間が空を見るときって、辛いときが多いんじゃないかって。そんな辛さから開放してくれる感じもあるしね。

■お二人はどんな空が好きですか?

山本
僕は青空が好きですね。

勝山
僕は雨。雷とか鳴ってゴーゴーいってる空が好き(笑)人は青空を見るときってやっぱり辛いとき、悲しいときに見るんですよ。でもそういった時が未来への道しるべになるんですよ。例えば、人を傷つけてしまった時でも「傷つけちゃったな」って後悔しながら空を見るんですよ。自戒するのかな。なぜなら空には無限があるからなんです。自分の立っている下には高々何万キロですよ。でも宇宙には想定しえない果てしなさがある。そういう無限大のものを見て、悩んでいることなんてちっぽけなものなんだなって思いたいんじゃないかな。そういうスケールの大きな作品にしたいですね。辛いことや悲しいことがあったとしても、僕たちの作品を観てくれて、自分の悩みはなんてちっぽけなんだろうと思ってくれるような、悲しいことさえも忘れて笑っちゃうような作品にしたいですね。

山本
ステージ上ではみなさんに青空をみせましょう!という気持ちでやりたいですね。僕たちはいつものコンドルズのスタイルでやるんですけど、お客さんはそれを見て、色んなとらえ方をしてもらっていいと思うんです。ひとつのものを押しつけるような集団ではないので。僕たちはこうだけど、どう感じるかは見てくださる人それぞれに違っていて全然いいんです。

■今回のチラシの写真も素敵ですよね。

勝山
映画「サマー・ウォーズ」っぽくやりたかったんですよ。写真の構図は「サマー・ウォーズ」のポスターの構図と同じなんですよ。いいでしょ(笑)でも、夏っぽくしたかったんですよね、やっぱり。あと、チーム感というかグルーブ感みたいなものを作りたかったんです。プロデュース公演ではこういう風には絶対できないから。

■ツアータイトルはビートルズの楽曲からつけられたそうですが、なぜ今ビートルズなんですか?

勝山
特に意識はしてないですね。でも、この写真を撮影したときに「SKY」って言葉を堂々と使ってみたくなったんです。その言葉が重要でしたね。

■今年は福岡公演は10年目で、ワークショップも開催され、コンドルズに新しく入ったメンバーの方は福岡出身なんですね?

勝山
そうですよ。元ギンギラ太陽’sですよ。まあ、新しいメンバーと言ってそんなに大々的に売り出している訳でもないですねどね(笑)
でもそういうやつが1人でもいると楽しいじゃないですか。福岡に来る上でもね。

■さらに今回福岡公演の楽しみのひとつとして、良平さんのお誕生日が公演初日ですよね。

勝山
サプライズのお誕生日をやるんですよ。

山本
何かをやるだろうとはわかってると思うんですけど、何をやるかは絶対秘密なんですよ。公演中にメンバーが誕生日だと必ず何か仕掛けられますからね(笑)それは避けて通れない道ですね。

■ツアー公演初日で、お誕生日で、福岡は10周年おめでたいことだらけですね。

勝山
そうですよ。めでたいことだらけ。でもね、10年続けられるって本当にすごいことなんですよ。もちろん、イムズさんのお力添えがなくては成しえなかったですしね。もちろん福岡のお客さんのおかげでもありますし。10年やれば、もう歴史がひとつありますからね。もうね集客ブラフもかけちゃいますよ、僕は(笑)

■ではその歴史の中から、これまでにほとんどのツアーで福岡が初日公演でしたが、一番印象に残っている初日公演はいつでしょう?

勝山
僕はやっぱり福岡一回目の公演ですね。それまでは「コンドルズ血風録」(ポプラ社)にも書いていますけど、博多といえば嫌な思い出しかなかったんで(笑)ポンキッキのツアーで博多に来たときに長浜の屋台ですごい嫌な目にあったので、その復讐を成し遂げた感じがあってね(笑)

山本
憎悪がエネルギーになってんのね(笑)

勝山
そうそう。僕は憎悪がエネルギーになりがちですね〜(笑)コウジロウさんは?

山本
僕はね、福岡はおしなべて準備期間がきっちりある公演だと思っていて作品づくりには最適だと思います。でも初日だからいつも緊張感でいっぱいなんですよね。上演時間もハッキリわからないし、ホントに初日公演の後にみんなで作品を練り直したりするので、僕らとしてはドキドキするエキサイティングな公演に必ずなるんですよ。それは楽しいですね。

■必ず違いますよね、福岡の初日と二日目って。

勝山
変わってますね。やっぱり福岡のお客さんの反応をみて構成を変えたり、演出を直したりしますね。

山本
そういう作品が生まれる瞬間を毎回味わえるのが福岡公演ですね。だから毎回印象には残ってますね。

勝山
やってる僕らもキツイですけど、めちゃくちゃ面白いですよ!初日やってみて納得いかなかったら、サクッと変えちゃう。岡田ジャパン並みにね(笑)
それは僕らが福岡のお客さんを信用してるからなんですよ。

山本
そうなんですよ。福岡のお客さんの反応で変更したものは、それから全国ツアーもそのままいきますね。それくらい信用できるんですよ、福岡のお客さんは。

勝山
確かに、福岡でないとここまでして作品は作れませんよね。お客さんの反応に絶大な信用を置いているからなんですよ。ホントに福岡はホールのみなさんを始めメディアの方もお客さんも大好きですから。僕としてはもう昔から第二の故郷と言ってるくらい(笑)
でも福岡の空っていうと、青空の印象が強いですね。ツアー初日は青空の時が多かったしね。実は僕は福岡にしょっちゅう来ている感じもあるんですよ。以前は1ヶ月くらい滞在してワークショップやったりもしていたので。毎回プロモーションには絶対僕が行くことにしてるし(笑)バークレーのカレーを食べなきゃ死んじゃうんでね(笑)友達もいっぱいいるし。

■そういえば、今回新しいDVDも発売になるんですよね?

山本
「アンタッチャブル」という作品がDVD化されて、バンドでは新しいCDが発売になるんです。どちらも福岡の初日に発売ですね。8月20日です。その10日前には近藤良平の本も発売になるんです。公演の次の日は福岡でバンドのライブもやるんですよ。

勝山
ライブも2〜3年ぶりですよ。すごく嬉しいんですよ!今回全部やるんです。もう一回言いますけど(笑)青田さんのヨガもやるし良平さんのワークショップ、ツアー初日、バンドライブ、物販の新商品も全部福岡から発売開始!今回の福岡はホントに大量投入ですよ(笑)全てに関して。10周年大感謝祭ですね。実はコンドルズの作品をきちんとしたDVDで発売するのは初めてなんですよ。

山本
CDアルバムは公演の次の日には、生でそれが聞けちゃうっていう、なかなか無いパターンですよ。

勝山
福岡はプレミアムですね。

■ホントにコンドルズを全部堪能できますね。

勝山
全部乗せです(笑)今のコンドルズの全てをここに!これだけ全てを持って、またこれからの10年を戦いますよっていう意思表示でもありますね。

■その活動の幅を広げて行っている感じがここ一年くらいですごく感じるんですが、その辺はいかがですか?

勝山
大きなメディアの露出があるわけではないんですが、障害者のワークショップをやって作品を作って公演したり、台北のカンパニーとコラボ作品を作ったり、上海万博に出演させていただいたり、東京でやる春公演には初めてゲストを招いての作品づくりを試みたり、個人的にはケータイ小説を書き始めたことはとても新鮮ですね。

■ではちょっと福岡では久しぶりのバンドのライブについても聞かせてください。

勝山
前回は公演をやっているイムズホールでやったんですけど、ちゃんとライブハウスでやるのは初めてなんですよ。福岡のバントと対バンさせてもらうんですけど。バンドもすごくいい感じなんですよ。今、バンドのやり方をこれまでと少し形態を変えて新しく始めたんです。だからモチベーションが高くなっているんです。自分たちでどんどん進めて行けるようになったんです。

■自由になったということですか?

勝山
そう。少なくとも歌詞も曲も自由に作れるし、ライブもどんどんやれるしCDも同じように発売できるようになったんです。もちろんメジャーはメジャーで勉強させてもらうこともたくさんありましたけど、僕たちはやっぱりインディーズの流儀が合ってるんですね。ゲリラ的な人間の集まりですからね(笑)奇襲作戦が好き、みたいなね。なので、音源も非常にいい感じでまとまってきていますね。僕等らしい感じに。

■でもCDの発売が8月20日で、ライブは22日ですよね。ファンの方は覚えていけますかね?

山本
21日の18時の公演に来てCDを買っても、ヨガに行かなければちゃんと聴けますから(笑)

■では、最後にこれだけコンドルズの集大成を持って来られる10年目の福岡公演へ向けて、意気込みなどをぜひ!

勝山
新しいスタートを再び切る年なので、10年間、コンドルズを見ていただいているお客さんにも、10年前しか観ていないお客さんも、これから始まるコンドルズを観に来て欲しいですね。ホントに今年の福岡は全てが揃うんです。このフェス形式は初の試みなんですけど、うまく行けば全国でもやりたいですね(笑)

【イムズホール】new.gif
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イムズパフォーミングアーツシリーズ10 vol.4
コンドルズ
日本縦断大蒼天ツアー2010
「SKY with DIAMOND」

■公演日/8月20日(金)19:00、21日(土)13:00・18:00
※8/20と8/21の18時公演はSOLD OUT
■構成・映像・振付/近藤良平
■出演/青田潤一、石渕聡、オクダサトシ、勝山康晴、鎌倉道彦、ぎたろー、古賀剛、小林顕作、田中たつろう、橋爪利博、藤田善宏、山本光二郎、近藤良平
■料金/4,000円(全席指定)※当日4,500円
コンドルズオフィシャルHP http:// www.condors.jp/
〈チケットぴあ Pコード〉404-534
〈ローソンチケット Lコード〉81303
e+(イープラス)
ピクニック(郵送販売)
※未就学児童のご入場はお断り致します。

THE CONDORS 2nd season×SKA’SH ONIONS出会い系対バンライブ
『24分の2時間ライブ「愛は自分を救う」』

■ 8月22日(日)18:00開宴(20:00終宴予定) 17:30開場
■ 会場:福岡・DRUM SON(イムズからも徒歩10分くらいです)
http://www.live-drum.com/index1.shtml
7/24より前売発売開始!!
前売:3,000円 当日3,500円(税込・整理番号付・別途1ドリンクオーダー)
■ 販売: チケットぴあ http://t.pia.jp/ 0570-02-9999(Pコード: 115-600)
ローソンチケット http://l-tike.com/ 0570-084-008(Lコード: 82963)
イープラス http://eplus.jp/
ビーアイシー http://www.bic.ne.jp/ 092-713-6085

■企画制作:RHYTHM WORKS / ROCK STAR
■問:ビーアイシー TEL 092-713-6085

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