住野よる原作「君の膵臓をたべたい」が、9月に劇場アニメとして公開された。主演の「僕」の声優を務めた高杉真宙、ヒロイン桜良を演じたLynn、桜良の幼なじみで親友・恭子を演じた藤井ゆきよが福岡の舞台挨拶に登場し、作品の見どころを語ってくれた。

◆高杉真宙さんと牛嶋新一郎監督は福岡のご出身ですが、帰ってきた感想は?

高杉真宙:故郷の福岡で舞台挨拶をすることができてうれしいです。ちょっと緊張しています。実感が湧かないというか……もちろん帰ってきたなという感覚はありますが、それが仕事としてできるというのは、感慨深いものがあります。

牛嶋新一郎監督:僕も地元が福岡なので、うれしいですが緊張しています。ずっとアニメを作りたいと子供の頃から思っていたので、地元に戻ってきてたくさんの方に観ていただけるのはうれしいです。たくさん上映されている映画作品の中でこの作品を選んで観ていてだけるのは感謝の気持ちでいっぱいです。

◆完成した作品をご覧になっての感想は?

高杉真宙:「声優」という仕事は、自分がやりたかったことのひとつだったので、夢が叶ったような肝です。『僕』というキャラクターで声を入れさせていただいたんですけど、その『僕』から自分の声が聞こえる事に、すごくテンションが上がるのと気恥ずかしさがあって、改めて僕は声優をやったんだと、出来上がった作品を観て実感しました。

でも観るときは絶対一人で観ようと決めていました。どの作品もそうなんですが、どなたかと一緒に観ていて、泣いてたりする姿を見られるのは恥ずかしいので(笑)。

Lynn:自分がアフレコをしていた時に想像していたよりも、遙かに超えて素敵なものに仕上がったなという印象でした。原作が持っているメッセージ性、アニメーションでしかできない表現、色鮮やかで儚いキラキラした美しさが全体包んでいて、観終わってからも、良い映画をみたなという幸せな気持ちになりました。

藤井ゆきよ:この作品がすごいなと思うところは、何度観てもその時の感情が蘇ってきて、ただの物語のキャラクターたちではあるんですが、恭子にしても桜良にしても、僕にしてもそこにいるような気持ちになります。

◆劇中で福岡に旅行するシーンがありますが、どのような思いがありましたか?

牛嶋新一郎監督:どこを訪れてどうしたというのだと場所の紹介になってしまうので、二人がそこでどう過ごしたかということの彩として福岡の背景を入れるというのを意識しました。僕自身も昔から知っている場所だったので、初めて観る人でもすんなり入れるように、僕の既視感で作らないように客観的に描くようにしました。

◆最後にこれからご覧になるファンに一言お願いします!

牛嶋新一郎監督:原作を福岡の出身の人はここはあの場所だと想像しながら読んでいたと思います。僕も同じように感じながら原作を読みました。すごくキャラクターたちを身近に感じていました。なので映画を観た帰りに劇中に出てきた場所を通りながら二人が歩んだ道を感じていただけたら、また少し目線で作品が観られると思います。色んな楽しみ方をしていただけたらうれしいです。

高杉真宙:俳優という仕事において、役やキャラクターは基本的には自分のものだと思っていました。でも今回はたくさんの人と一緒に『僕』というキャラクターを作ったと思っています。僕の知らない部分で『僕』の事を考えながら動いている人たちがいたんだと改めて感じる事ができました。関わったみんなが『僕』を、こんな感じで伝えたかったんだなというのを、作品を観て感じていただけたらうれしいです。みなさんの中に、このキャラクターたちが生き続けてくれたらうれしいです。

 

劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」
9/1(土)T・ジョイ博多 ほかにて全国ロードショー

【監督・脚本】牛嶋新一郎
【原作】住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社 刊)
【出演】高杉真宙 、Lynn、藤井ゆきよ、内田雄馬、福島潤、田中敦子
三木眞一郎、和久井映見

©住野よる/双葉社 ©君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ

https://kimisui-anime.com/