刺激的なタイトルからは想像も出来ない物語の美しさと展開に、若い女性層を中心に“泣ける小説”として口コミが広がり、瞬く間にベストセラー小説となった「君の膵臓をたべたい」が遂に実写映画化。重い膵臓の病を患うヒロイン・山内桜良に浜辺美波。桜良の病気を唯一知ることになるクラスメイトの【僕】役には北村匠海。これからの活動に目が離せないフレッシュな2人が、儚くも美しい高校時代を瑞々しく演じます。さらに映画では、原作には無い12年後の≪現在≫が描かれ、≪過去≫と≪現在≫の2つの時間軸が交錯しながら物語が進みます。そんな≪現在≫パートで教師となった【僕】に小栗旬、桜良の親友・恭子を北川景子が演じ、物語を大きく揺り動かします。主題歌は、Mr.Childrenの新作「himawari」。心を揺さぶる情感溢れるメロディが感動のラストを彩ります。

本作で主演を務めた、浜辺美波、北村匠海にインタビュー。

◆映画は原作とは少し変わっていますが、原作の持つ良さと、映画として出来上がった作品の良さ、それぞれにどう感じていますか?

浜辺美波:原作は、素敵な言葉が溢れている作品で、とても読みやすくもあり、だからこそ中高校生の方に支持される小説なんだと思いました。映画は、それに加えて12年後が描かれていますので、幅広い方に共感をしていただける作品になったと思っています。どちらも美しくて、儚くて、澄んでいる物語で、気持ちが清らかになるようで、私も大好きな作品です。

北村匠海:原作は、心情が全部書いてあることで想像しやすいですし、僕自身は久々に活字を読む良さを感じました。それに現代に生きる高校生の口調であったり、堅苦しくないところもすごく読みやすい小説だと感じました。すごい読書体験をさせていただきました。映画は映画ならではの良さがたくさん詰まっていると思っていて、“僕”と“桜良”は、とても繊細な関係性なので、お芝居の目線一つから声のトーンから様々な感情が伝わって来ます。桜良の笑顔にも色んなバリエーションがありますし、そういう表情も含めて大きなスクリーンで観て頂く価値のある作品だと思っています。原作も映画も両方を尊重し合えている作品だなと思っていて、この作品はぜひスクリーンで観て頂きたいですね。

 

◆福岡の撮影での思い出はありますか?

北村匠海:福岡で撮影したのは旅行のシーンだったので、本当に食べてばっかりいました。ラーメンもすごく美味しかったんですけど、ホテルがすごかったですね。あのホテルはぜひ泊まってみたいと思いました。撮影が二日間あったので、泊まっていいよと言って頂いたんですけど、さすがに泊まれないなと思って(笑)。今思えばもったいなかったなと(笑)。美波ちゃんは膵臓の病気を抱えている役なのであまりご飯を食べられないんですけど、その横で食べまくっていたので、申し訳ない気持ちで一杯でしたね。

浜辺美波:屋台の撮影の時に、私は食べられなかったですが、隣で(北村さんが)替え玉してましたね(笑)。この撮影で九州初上陸でした。初めて博多に来て、太宰府天満宮とかにも行けたので、楽しいことばかりの撮影でした。

◆Mr.Childrenの音楽が、この物語をさらに濃密なものにしてくれているように感じましたが、主題歌「himawari」を聴かれての印象はありますか?

北村匠海:「himawari」というタイトルで、桜良が、過ごすことができなかった「春」の先の季節、桜の次に咲く花ですよね。あの歌で一気に切なくなりました。Mr.Childrenの桜井さんが書かれる曲は、色んな場面で耳にしていたんですけど、この曲は、主演をさせていただいた映画という思い入れもあり、ここまで物語の先を考えてくださって、聴けば聴くほど好きになるすごく素敵な曲です。僕自身も曲を作ったりするので、すごいなと思いました。桜良という女性は、ひまわりのようだし、映画を観た後に聴くだけでも、その先を想像させてくれるというか。桜良が亡くなった後、次の季節の「僕」の気持ちが現れているようで心にしみました。

浜辺美波:支えてくれるというか、最後に背中を押してくれるような曲で、聴くほどに好きになっていって、私もすごく大好きな曲になりました。

◆完成した映画をみて感じたことは?

浜辺美波:大切にする人がいる日々っていいな、誰かを想う気持ちって強いものなんだなと感じました。それぞれが誰かを想って行動したりする姿や日々は、素晴らしいなと思いましたし、1日を彩る価値みたいなものを感じました。

北村匠海:小説は中高生の方を中心に多くの方が読まれていますが、映画は12年後が描かれていますので大人の方にもより共感して頂ける作品になったと感じました。12年後のストーリーがあるから、観終わった後に切なさだけでなく、一歩踏み出せる勇気をくれる前向きな作品だなと思いました。

◆小栗旬さんとは、何かお話をされましたか?

浜辺美波:完成披露試写会が終わった後に、みんなが居る場所で、「失敗してもいいんだよ」って話してくれたのが印象的でした。失敗した後に「大丈夫だよ」と言われることはあるんですけど、やる前に「失敗してもいい」って言われるのは、初めてだったので驚きましたが、「その方が(失敗した方が)いい」という様なこともおっしゃって頂いて、何か心が軽くなったというか、きっとこれから忘れない言葉になったと思います。

北村匠海:お話ししたのは、撮影が終わって試写も観た後だったんですけど、小栗さんも泣いたと言ってくださいました。とても尊敬する俳優さんなので、ここで同じ役を演じられたことはとてもうれしかったです。今まではそんなに話をさせていただく機会もなかったのですが、この作品を機に、お話をする機会が増えて、その時に「この映画は、(君たち)2人の映画だから」と、言ってくださったのは、とてもうれしかったですね。

 

 

 

TOHOシネマズ天神、ほかにて公開中

【総監督】月川 翔
【原作】住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社刊)
【出演】浜辺美波、北村匠海
大友花恋、矢本悠馬、桜田通、森下大地/上地雄輔
北川景子/小栗旬

http://kimisui.jp/

Ⓒ2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会Ⓒ住野よる/双葉社