シアタービューフクオカのコラムで誌上最長連載を誇るヨーロッパ企画・永野宗典氏。
ゲストを迎えての対談形式コラム。
webでもダブル掲載!本誌と併せてお楽しみください!


限られた字数制限の中、所狭しとお送りするショートショート対談。今回のお相手は、ヨーロッパ企画本公演ツアーをご一緒にしている藤谷理子さんと!

今回のゲスト:藤谷理子
1995年8月6日生まれ。京都府出身。日本大学芸術学部演劇学科 3年生。ヨーロッパ企画関連の舞台ほか、かもねぎショット「ペルセポリス」、中野成樹+フランケンズ「えんげきは今日もドラマをライブする」などに出演。

永野(以下 ) どう、本公演ツアー2ヶ月、参加してみて?
藤谷(以下、) 毎日楽しいです。公演ない日が寂しいくらいです。
永 大変じゃない?台詞多いし主演だし、プレッシャーとか。
藤 何も分からないので怖いもの知らずと言うか、厚かましいと言うか…。プレッシャーはあまり無いかもしれないです。
永 案外タフやね。僕やったら、主演ってだけで舞い上がって、スポットライト浴びてモノローグをたくさん喋ってたら、たくさん噛んで、演出の上田(ヨーロッパ企画代表)に顔合わせれなくなって、毎日下向いてそう。
藤 本番前は毎回、公演が私のせいで台無しになったらどうしよう…と舞台袖で思ってるのですが、でも、もうやるしか無いなという感じです。
永 なるほど、一回、恐怖と向き合ってるんやね。
藤 でも確かに、終わった直後は上田さんのお顔見れないです…(笑)。
永 ああ、僕も出来不出来関係なく、顔色伺ってるな。18年間そんな感じかも。「どうやった?」とかも素直に聞けないし、聞いたら鬱陶しいやろうし、でも褒めてもらいたいとか(笑)。恥ずかしい話だけど。しかも一応、僕、上田くんの先輩やし(笑)。
藤 諏訪さん(ヨーロッパ企画・俳優)と永野さんが先輩なんですよね?
永 うん。一回間違って上田くんのことを、「お兄ちゃん」って呼んでしまったことがある(笑)。精神的に頼っていることが露呈してしまった瞬間やった。
藤 (笑)。笑ってしまいました。
永 理子ちゃんは、そもそも「笑い」には、興味あった?
藤 コメディは大好きでした。お笑いも大好きですし。自分が笑わせるということに関してはあまり意識はしてませんでしたが、そういえば、何度か大学の余興で漫才をやったことはありますね。
永 ほ~(笑)。ずっとバレエ習ってたりもしてたんよね?そもそも演じるのに興味もつようになったのは?
藤 5歳からバレエしてたのですが、割と小さい頃からバレエでもお芝居の部分を考えるのが好きでした。
永 セリフのある劇自体は、初舞台はいつなの?
藤 初舞台は諏訪さん作・演出のミュージカル『夢!鴨川歌合戦』(2014年、京都・東京にて上演)です。舞台の上で初めて喋りました。
永 5歳から、耐えたね~!
藤 本当ですね(笑)。中学生くらいの時に、踊りたいわけじゃないんだなって気づいて、高校は演劇部に入ろうとしたんですけど、演劇部がなくて…。それで放送部に入りました。
永 夏からずっと稽古~ツアーと一緒にいますけど、印象的なのはウォーミングアップの姿。毎日入念にみっちり己と向き合ってるよね。メニューは何してるの?
藤 私は単にたくさん喋る役なので、「起きろー!」という感じでアップしてます。
永 思ったよりシンプルね(笑)。バレエのレッスンのような動きもあれば、口に空気ためてほっぺたふくらましたり、あんまり見たことのない感じだったので。
藤 わ、結構見られてるんですね!(笑)
永 刺激もらってました。ストイックな印象過ぎて女優やってる以外の日常の姿があまり想像しにくいんやけど、現役女子大生としてキャピキャピしてる?パフェとか食べてる?クレープとか。
藤 確かに最近はあまりパフェとかクレープしてないですね…。飲みには行きますけども。
永 女子大生のパフェとかは僕の幻想かな…。飲みに行くのか、ふつう。ツアー終わっても、もう次の舞台も決まってるでしょ? 学業との両立が大変そう。
藤 今年は学業との両立できてないですね…。
永 卒業後はどうするの?
藤 お先真っ暗です(笑)。
永 「普通の女の子に戻ります」って言わないで、続けてほしいです。
藤 もちろん続けます!またいつかヨーロッパ企画の皆さんと同じ舞台立てるように…!!
永 泣けること言ってくれるじゃないか…。『藤谷理子一座』旗揚げするときは、手伝わせて。チンドン屋でもなんでもするから。
藤 その手がありましたねぇ。
永 たくましい切り返し!(笑)。末恐ろしいです。

●永野宗典(ながの むねのり)/’78年生まれ、宮崎県出身。’98年、上田誠らと共にヨーロッパ企画の旗揚げに参加。以降、全作品に出演。
information 映画「劇場版 新・ミナミの帝王」2017年1/14(土)より全国公開予定。

◎シアタービューフクオカ vol.63掲載(2016.11発行)