シアタービューフクオカのコラムで誌上最長連載を誇るヨーロッパ企画・永野宗典氏。
ゲストを迎えての対談形式コラム。
webでもダブル掲載!本誌と併せてお楽しみください!


限られた字数制限の中、所狭しとお送りするショートショート対談。今回のお相手は、ヨーロッパ企画新作公演で共演しているロロの亀島一徳さんと!


今回のゲスト: 亀島一徳(かめしまかずのり)
1986年生まれ、東京都出身。2009年、ロロに旗揚げから参加。主な出演作品に、木ノ下歌舞伎『勧進帳』、舞台『TOKYOHEAD〜トウキョウヘッド〜』、KUNIO12『TATAMI』、など外部出演作多数。

永野(以下 ) 亀ちゃんは、どういう子供でしたか?
亀島(以下、) おとなしめ、だったと思います。小学校までは委員長とかバリバリやってました。運動会で挨拶したり。
優等生的な存在だった?
割とそうだと思います。それが中学くらいからどうでも良くなる。
なにがあった?(笑)
亀 大人の人にホメられるようにしてても、えっ、別に楽しくないじゃんって、思いだして。エレカシのせいなんです(笑)。
わかりやすい思春期の感じ(笑)。
小学校終わりくらいにテレビで『今宵の月のように』が流れてきて。「くだらねえとつぶやいて、さめたツラして歩く♪」っていうフレーズに衝撃をうけまして(笑)。
中学時代はどんな感じだった?
キャプテン翼です。公文式に通うときもボール蹴るような。週7でサッカーしてました。小学校の時からずっとやってて、日韓ワールドカップ出るつもりだったんですけど、そうなってくると当然、高校もサッカー推薦でいくはずなんですよ、それくらいのスケールの選手って。ところがサッカー推薦どころか、地元の地区の選抜にすら選ばれなくて…腐りはじめます(笑)。
「いつの日か輝くだろう~♪」とはならなかったんだ。
じょじょに腐っていって高校くらいには完成してました(笑)。
完全ゾンビに。ところで、演劇に出会う気配がまったくないんだけど。
高校の時、コピーバンドしたりしてて、そっから少しずつ文系化して、卒業って時に、どうしようかな~ってなって、そういえばクドカン好きだったなーと思って、調べたら、日芸出身で、どうやら演劇というものをやってるらしい…となって、まともに観たこともなかったけど、演劇学科に行って、始めました。
ロロはどういう経緯でできたの?大学入ってすぐ?
大学内でなんとなく友達だったんですけど、ロロになったのは大学4年の時です。友達と集まってワイワイやるの楽しくて。演劇つくるのって楽しいんだなーと。
稽古場もわりと好き?
好きですねー。おかげで、笑ってる時間多めの人生になっていて、演劇マジ最高だな、と思ってます。
よかった~、腐り続けてゾンビ人生長めになってなくて(笑)。今年ロロ10周年でしょ? ヨーロッパ企画の本公演に出るのは、結構、葛藤があったのでは?心配だよ、代表の三浦くんにキレられてそうで。
しっかり、じっくり話し合ってのことなので大丈夫です、応援してくれてます。 ロロ20周年目指すためにも、どうやったらヨーロッパ企画さんみたいなチームを作れるのかを勉強したいっていうのもあって。あと僕の中で10周年やり切っちゃうと、 そこで満足しちゃいそうな感じがして、それがヤダってのもあって。節目たくなかったんです。
「ふしめたくない」。…いい言葉ですね 。俳優・亀ちゃんは、ツッコミがすごく印象的だけど、なんか研究したりしたの?
僕ツッコんでる意識はなくて、そういうお笑いっぽい文脈、上手にできないので。一生懸命に生きるって感じでしょうか(笑)。
「ふしめたくない」とか「一生懸命に生きる」とか、なかなか熱い男だね、亀ちゃん。エレカシイズムが根底に流れてるのかな。
だいぶ大人になりましたけどね!(笑)
今回ヨーロッパ企画の公演ツアーで一番やっておきたいことはなんかありますか?
舞台『トウキョウヘッド』(作・演出:上田誠/2015年上演)の時、「亀ちゃんは、なつかんなぁ~」とヨーロッパ企画の先輩方に言われてしまっていたので(笑)、仲良くなりたいです。
なつくアプローチ、どういう作戦でいく予定?
僕としては、なついてるつもりだったのですが…(笑)。 お酒も飲めないので、どうしようかと思いまして、麻雀を覚えました!!
…僕、麻雀しないけど…どうするのよ、対・永野には?
永野さんの趣味とか、好きなものを聞き出して、僕もそれを好きになります(笑)。
僕もそうする♡ ……なつくのを要求する劇団もどうかと思うけど(笑)。

●永野宗典(ながの むねのり)/’78年生まれ、宮崎県出身。’98年、上田誠らと共にヨーロッパ企画の旗揚げに参加。以降、全作品に出演。

◎シアタービューフクオカ vol.79掲載(2019.6発行)