シアタービューフクオカのコラムで誌上最長連載を誇るヨーロッパ企画・永野宗典氏。
ゲストを迎えての対談形式コラム。
webでもダブル掲載!本誌と併せてお楽しみください!


限られた字数制限の中、所狭しとお送りするショートショート対談。今回のお相手は、以前舞台で共演させていただいた10神ACTORの馬越琢己くんと!


今回のゲスト: 馬越琢己(まごしたくみ)
福岡を拠点に活動するエンタメ集団10神ACTORのメンバー。FBS福岡放送「10神スパイ大作戦-コード・バリカタ-」、劇団番町ボーイズ☆とのコラボ公演『甘くはないぜ!3』などに出演。

永野(以下 )10神ACTORって色々やってるよね?劇団的な側面もあるし。
馬越(以下、) ダンス、歌、舞台、全部やるって感じのグループです。テレビもバラエティ的なことをやらせてもらってます。バンジー飛んだりもしました(笑)。
かたや、かつては天気予報もやったりして。まさか気象情報お伝えする仕事するとは思ってなかったでしょ? 馬越くんはどういう経緯で10神アクターに入ったの?
当時大学生だったんですけど、バイトに行く途中に、「オーディションに出てみない?」ってスカウトされて。「ただし、オーディションに出てもらうには壁ドンをしてもらないといけない」って言われて(笑)。
そういう条件があったんや(笑)。
それはちょっと難しいですね、ってお断りしたんですよ。
あ、もともと人前に出て何かするってことには全く興味はなかったんだ?
シャイボーイでしたねえ。で、バイト先に行ってオーディションのこと話したら、「出てみたら?」って言われて。
ほー背中押してくれたんだ。
で、後日電話かかってきて「出る気になった?」って聞かれて、「友達とだったら出たいです」って答えたんです。
友達はどうなったん?
最終の演技の審査で落ちたんです……。で、自分はボロ泣きしちゃって。親友だったんで。
どうなんですか、シャイボーイが、この世界で活動するようになって?
子供の頃からジム・キャリーが好きで、コメディアンになりたいっていうのが心の片隅の隅の隅の方にあったんですけど。それでやっぱ、演技が大好きになって。だから今でも目指してますね、コメディアン的な俳優を。
は~なるほど、確かに、馬越くんの演技ってコミカルだよね。割と積極的に笑い取りに行くもんね。
実は、以前、永野さんと舞台で共演して、その時の永野さんの演技の仕方も取り入れさせてもらったりしてます。
え!僕の演技をインプットしてくれたの?!
永野さんだったらこうするだろうな、っていうのを研究して。こういう演技のやり方があるんだ!って衝撃うけたんで。稽古場で、色んなことを試して、全く同じことをしないスタイル。
それ取り入れちゃった?それやり過ぎたら迷惑がられるやつだよ。
それから、出演されている映画とか舞台を観て、永野さんを研究させてもらいました。
「ジム・キャリーの次は永野宗典に憧れた」って感じでまとめていい?(笑) でも、そうやって色んな現場で、吸収していく人なんだね。映画とかドラマ観てても、そんな感じ?
盗むのに集中し過ぎて、ストーリーが入ってこない時あります(笑)。
わかるわかる! 俳優のある種、病だよね。ど真ん中のクソ役者だね!じゃあ、スカウトされたっていうのは今となっては、むちゃくちゃターニングポイントだよね。10神ACTORの今後の展望としては?
2019年は2月に東京、大阪、福岡で舞台公演、8月に福岡サンパレスでライブをするので、それに向けて頑張っているところです。
歌手やりつつ、今、連ドラも撮ってるし。休めないじゃん!悩みとかないの?
自分にしかできない演技ってなんだろう?って、それを見つけなきゃって悩んでますね。21歳からこの世界に入ったんで、まだ演技面とか経験が浅いんで、一流の方々に追いつくにはどうしたらいいかって。永野さんの演技スタイルはどうやって確立したんですか?
毎回、役をやるたびに悩むし、リセットされてる気がするけど、映画監督とか舞台演出するようになって、演技を映像ならフレーム、舞台なら大きな額縁で考えるようになったのは大きいかなあ。どうやったら自分の思ってることとか個性が伝わるか、みたいなことを磨いたり研究できるようになったかも。それがスタイルを模索する上では欠かせないものになってるね。質問に答えれてるかなあ?
ええ!あ、自分もやってみようって思いました。
取り入れる役者だねえ(笑)。…吸収男児だねえ。
うまいこと、まとまりましたね(笑)。

●永野宗典(ながの むねのり)/’78年生まれ、宮崎県出身。’98年、上田誠らと共にヨーロッパ企画の旗揚げに参加。以降、全作品に出演。

◎シアタービューフクオカ vol.76掲載(2018.12発行)